ZL2PGJはニュージーランドに住んでい「た」日本人のハムです。 

ニュージーランドと日本でのハムライフ、食生活、ガーデニングから、仕事の愚痴まで色々。 殆ど意味の無い事をズラズラと書いてあります。 
意味のあることはホームページを見てください。hi 
リンク>> ホームページ自己紹介ギズボーン地方の話 メールを送る「話の種」「食品工業の失敗学」過去の記事をすべて読む

2018/1/21

温泉!  話の種 ミニ

    クリックすると元のサイズで表示します

温泉旅館でも、日帰り温泉でも、足湯でも正規の温泉利用施設の場合には必ず上のような温泉分析書が掲示されされています。 
温泉成分は普通の井戸同様に結構変動するので実は目安にしかならないそうなんですが、それでも法で「10年毎に検査して掲示しろ」(毎年でなくて良いのかよ!)なので、あんまり古いやつは温泉法違反です。
上の温泉もそろそろ再検査だね。

資源としての温泉は環境省の管轄で、環境省のサイトで温泉の定義を見ることができます。
http://www.env.go.jp/nature/onsen/point/
遊離炭酸、リチウム、ストロンチウム、バリウム、鉄、マンガン、水素、臭素、沃素、フッ化物、ヒ素、硫黄、ほう酸、けい酸、重炭酸そうだ、ラドン、ラジウム塩、どれか一種類でも溶存物質基準に合っているか25℃以上あれば「温泉」です。

考えてみれば実にピンキリなんですね。 成分たっぷり温泉があると思えば、鉄が少々みたいな温泉もある。 しかも、湯量が少なくて井戸水や水道水で割っていても温泉施設として「温泉」を標榜できる。 割って割って源泉の比率が10%切っても温泉を標榜できるのですから、実にいい加減な世界。
いい加減とは言え、では源泉の温度が25℃以下になってしまっり、出てくるのが成分なしのただの井戸水になったらどうなるのか? たぶん「天然物ですから多少の変動は有るので経過観察」するんでしょうね。 (しらんけど) そもそも源泉掛け流しで使える温泉施設なんて稀で、どうせ加水しているのだからどうでもいいだろう、と云うのが業界と役所の本音かも。

38-42℃を快適温度とすると源泉が60℃は冷まさないといけませんし、30℃では加熱しなくてはいけません。出てきたお湯をそのまま使えるなんてのが、そもそも奇跡みたいなものです。 源泉掛け流しがありがたい理由はここなんですね。
PGJも蔦温泉の掛け流しの湯を学生時代にさんざん利用しましたが、あれは良いもんです。 温まり方が違いますね。 都会の学生のデートは華やかだが田舎の学生は温泉デート。 渋いねぇ。 

で、温泉施設としての管轄は厚生労働省です。 循環式温泉(かけ流しでない。殆どの温泉がこれ)の衛生管理法についての説明が以下です。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2001/0109/tp0911-1.html
砂のフィルターで濾過するんだねぇ。

温泉にしろ、銭湯にしろ循環型の湯は塩素臭いですが、消毒のために湯舟からの戻り湯に塩素をぶち込んでいるからなんですね。 そもそも塩素は常温で気体ですし、水に溶解して次亜塩素酸になってもボイラーで加熱したらどんどん飛んでしまいます。 という訳で循環式温泉は浴室で塩素が気化するから塩素臭いのです。 まぁレジオネラでは死人が出ますので、消毒してない湯は臭いより怖いですが。

食品工場の配管の継ぎ目の掃除を失敗するとひどい目にあうのは以前食工業の失敗学でご紹介したとおりです。 製品膨張で済めばいいですが死人も出ます。 同様に循環装置の配管の継ぎ目やフィルターに住み着いたレジオネラは人を殺すんですなぁ。

まれに浴室に次亜塩素酸のボトルを置いてある温泉施設を見ることがありますが、あれは何をしたいのでしょうねぇ? 湯舟にぶち込んでも消毒の効果はないんですが。。。

レジオネラと同じくらい怖いのが硫化水素ガス中毒。
コンスタントに死亡事故を出しております

どちらも、頭の良くない方々が人の命に関わる業を知識も安全意識もなくやっているという点では同じですね。 いやだねぇ。

そうそう、温泉といえば蒸気井(ジョウキセイ)も温泉です。 足柄下郡箱根町(JCG11003C)の大涌谷では蒸気井を利用した温泉供給を行っています。 

     クリックすると元のサイズで表示します
      蒸気井の写真がなかったのでとりあえず大涌谷の写真

温泉といえば入浴だけではなく、調理にも使われまして大涌谷黒たまごは一つの典型。 ZLマオリ族のハンギ料理も温泉料理ですね。

そして地熱発電。

「地熱発電はマグマがある限り資源は無尽蔵、環境負荷の少ない火山国日本に適したエネルギー源。」と言われていますが実は大嘘。

「マグマは無尽蔵ですが、地下水は有限でした。」という、当たり前の話だそうです。 某地熱発電所では蒸気井を60本も掘って、続々枯渇しているそうです。 枯渇するから結局60本になったと言うことですが。 2000m級の大深度温泉(だいしんどおんせん)を掘削して数年で枯渇してしまってはコストは合わん、周辺の温泉は枯渇、で良いことない。 儲かるのは発電所建設を担当するゼネコンだけ。と言う構図だそうで、道理で地熱発電所は普及しないわけです。

地熱発電推進派は「温泉施設への影響は見られない」としていますが、因果関係を科学的に証明するのが困難なだけで「地熱発電所ができてから湯量が減った、湯温が落ちた」は、多々あるそうです。 ただ発電所が原因であると証明できないだけ。

NZでも巨大な地熱発電所が稼働していましたが、温泉浴と言う文化がかろうじてあるけど、そこまで需要が無い国では気にせず掘れるからなんでしょう。 とは言え環境問題にうるさいkiwiは気にしないのかねぇ。

箱根では温泉井戸からの供給量がすでに限界で、旅館の閉鎖などで利用されなくなった温泉井戸はどんどん許可取り消しになっているそうです。 そうでもしないと温泉資源が守れないからだそうです。 (温泉掘削と利用は許可がいるのよ。 たとえ足湯程度もね。)

箱根火山の麓に引っ越すと色々知らなかったことが学べます。 実は以前は麓どころか外輪山に住んでいたのでしたが知りませんでした。hi




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ