会員増強(MEMBERSHIP DEVELOPMENT)
ロータリー・クラブは1905年にアメリカ、シカゴで創設され、現在では200か国以上、120万人以上の会員を有しております。日本では1920年に東京ロータリー・クラブが創立、以来全国に2,308クラブがある。クラブ会員は職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりです。奉仕活動を全世界で展開しております。
さて、近年は経済的な不況、全世界一斉不況となり、日本、米国では会員の減少傾向にあります。一時、12万人以上の会員が現在95,000人強となりました。ライオンズ、キワニス、ソロプチミストといった他の奉仕団体も同様な傾向にあるようです。
クラブの継続、発展には、どのような団体であろうとも新旧の交代が必要で、高齢とともに自然減は避けられない。それで、新会員の増強が必要であります。
クラブ会員も、新会員を推薦することも会員の責務とされております。この増強や拡大は長期計画に基づき効果的な活動が必要でありましょう。地域の候補者を探すことは言うまでもないが、その人が入会する魅力を現会員は示していかなければならないことも事実である。「クラブに入りたい人」を待つだけの消極的な活動では増強はできなくなっている。
会員増強の3つの要素
会員増強の3つの要素は新会員の
勧誘、
現会員の維持、および
新クラブの結成である。
会員増強の活動
1人でも多くの適格者にクラブに入会したいという興味を与えるため、また、クラブ会員の減少を防ぐために、クラブは内部の拡大のために現行規定を十分かつ意図的に利用し、クラブのプログラムを改善し、地元地域社会への奉仕を維持・改善し、会員にとっての意義を保ち、個々の会員を効果的に参加させ、その関心を絶えず引き付けるような活動を行うべきである 。
1) 会員増強のための現行規定を十分かつ意図的に利用すること。
2) 潜在的な職業分類を探るために地域社会内の事業および専門職の業務を特定し、それに該当する資格ある候補者を探し出すこと。
3) 奉仕活動を常に地域社会にとって意義あるものにし、プロジェクトと奉仕活動について地域社会に効果的に知らしめること。
4) 奉仕活動を常に地域社会にとって意義あるものとし、会員の関心を絶えず引きつけるものとすること。
5) 個々の会員を効果的に参加させ、その関心を絶えず引きつけるようなクラブ活動を行うこと。
6) 改善を要するプログラムと分野を特定するため、クラブの評価活動を定期的に行うこと。
さらに、
7) 各クラブは自己の会員傾向を調べ、満足すべき進展があるか否かを検討し、それによって健全な発展を遂げるための対策を講じる必要がある。
8) ガバナーとその他の地区指導者はクラブに協力し、会員が増えない理由を取り上げ、可能な改善策を明確にすべきである。
9) 瑕疵なき会員が新しい地域社会に移転することを考慮する際に、その会員のクラブは、新しい所在地域のクラブにその会員の移転に関する情報を提供すべきである。
会長エレクト
杉田 博

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