
ドライブ好きなら一度は憧れる九州ツーリング。チャンスがあるうちに…と思って、行ってきました。
折しも、翌日から高速1,000円(大都市圏とかいろいろややこしいようですが)というタイミングでしたが、まもなく8年目&10万km突入のCCに往復の高速1,000km近くはさすがに無駄。体力的・時間的なこともあるし、うまいことに神戸から出ているダイヤモンドフェリーの大分直行便を使うことにしました。
この日は六甲アイランドを19:50に出るダイヤ。1時間前までに乗船手続きを済ませ、順次船に乗っていきます。
さすがに春休み、家族連れも多く、そこそこ賑やかです。
この"さんふらわあ"、出来てまだ数年の新しい船で、半分以上が個室、しかも1人用から対応といううれしい構成。お風呂もレストランもあり、ゆっくり休めるし、なかなかいい旅の雰囲気満点です。
CCは4m未満なので、フェリー料金もそこそこお得。追加料金を支払っても、クルマ+1人用スタンダード個室利用、インターネット割引で23,040円。
出航後約1時間で明石海峡大橋通過。
ちなみにレストランは9:30まで、売店は10:00まで、お風呂は10:30までと、夜は早めです。(トイレに併設のシャワーは常時利用可でした)
大分には翌朝7:20に到着。クルマは入った順番や停めた位置により出る時間はまちまち。それでも8時前にはすっきりした体で大分に降り立てます。大分からはR10を別府湾沿いに北上。もちろん朝イチからオープンです。
そのまま別府市街でr11に。時折温泉らしい硫黄臭が漂う別府市街を走り抜けると、すぐに道は山岳ワインディングの様相に。このルート、トラフィックはバスやトラックも含めて多めですが、時折登坂車線もあり、走り応えのある道です。ひと山超えた感じのところに、ロープウェイ乗り場のある鶴見岳があります。
その後しばらく走ると、今度は右手にドーンと雄大な由布岳。
その先はいきなり視界が開けて眼前に湯布院の盆地が見え、急に大陸的な雄大な光景になります。こののっけのルートからなんだか感動です。
ちなみに、ちょうど春の準備にあたる野焼きの直後らしく、見える光景はどこもほとんど焼け焦げた野原ですが・・・
大分から約1時間で湯布院。派手な感じのしない、スローライフな温泉地。野趣溢れる公衆浴場もあります。
そして、湯布院の町からR210を少し走った水分峠で左にそれると、r11・通称やまなみハイウェイです。湯布院からしばらくはそこそこタイトな山岳ワインディング。
それを抜けると、九重町。地形は急に大陸的になり、遠くに火山なども見え始めます。この辺りには牧場等の観光施設もちらほらあり、ゆっくりしても楽しめそうです。
やまなみハイウェイ、確かに景観や雰囲気はバツグンです。ゆったり流してももちろん気持ちいいし、頑張って走っても手応え十分、なかなかの道です。
ただ、思っていたよりは舗装が傷んでいて、時折激しい突き上げが感じられるのがちょっと残念なところ。
飯田高原を抜けた、R442と交差する少し手前に500円の有料道路、久住高原ロードパークがあります。
途中に展望台やお店があるわけでもなく、かといってバイパス的な道でもない、純粋な有料道路。しかし、そのためか舗装の状態はよく、トラフィックもかなり少なめ。真剣に走るにはいい環境でした。
あっという間に完走し、R442をやまなみハイウェイ方面に戻ります。で、そのR442をやまなみハイウェイに折れずそのまま走ると、これまた有名な黒川温泉。湯布院に似た渋い温泉です。公衆浴場はありませんが、各旅館のお風呂を巡り歩くことができます。
黒川温泉に立ち寄った後は、再びやまなみハイウェイへ。ちょっと走ると、いよいよ阿蘇に着きます。阿蘇の外輪山の頂上付近でやまなみハイウェイは外輪山の尾根を走る道と交差します。それが、r45・ミルクロード。
その名前の通り、牧場が続くなだらかな丘陵を走り抜ける高速ワインディングです。
さらにミルクロードを進むと、外輪山きっての眺望が望める大観峰。奥に見えているなだらかな外輪山を縫っているのがミルクロード。
ミルクロードはそのまま西へ外輪山を走り抜け、最終的には外輪山の外で、熊本〜阿蘇のメインルート、R57に合流します。
さて、ここからは2日目。
朝イチから阿蘇の中央、阿蘇五岳をめざします。まずは阿蘇の西側、赤水付近から阿蘇山上へ続く西ルート。そこまで傾斜はきつくない山岳ワインディング。途中で阿蘇の北側、阿蘇駅付近から出ている北ルートと合流します。
舗装も悪くなく、走って気持ちいい道です。
その道を走りきると、阿蘇山上の大草原、草千里。
草千里の先もまだ道は続き、今も噴煙を上げる中岳火口のふもとに至ります。
道のクオリティよりも景色の壮大さが印象的です。
今もなお活動を続ける中岳火口は、人がかんたんに近づけて火山を間近に見られる、変わった場所です。しかし、風向きによって火山ガスが濃いと、火口へは立ち入り禁止になり、火口の麓に留められます。
この時も、ずっと閉鎖中だったのですが・・・
しばらく待っていると幸運なことに規制が解除!
火口へはロープウェイもしくはマイカーでアクセス。マイカーの場合は560円の有料道路。
これまでの野焼きの大地とは違い、正真正銘の"死"の大地。
こちらが、その火口。
火口の縁ぎりぎりまで近寄れる構造になっているものの、たどり着こうかというときに、急な放送。
風向きが変わり、火山ガスの濃度が急激に上がって危険なため、即刻避難せよとのこと。。。
確かに、みんな咳き込んでるくらい、苦しいんです。
このエリアはぜんそくや気管支炎のある人は本気で立ち入りが禁止されてます。
まぁ、そんな場所へオープンカーで来てるんですけど(笑)。
さて、こちらは阿蘇山上へ至る、南ルート。北・西と比べても、いちばんタフなワインディングでしょうか。
ということで、後編に続く。