2008/3/14

長いお別れ  文学

ブログご無沙汰してます。

最近、自由になる時間のほとんどを読書に費やしていて、
1冊読み終わるまでは何かをお話しする気にはなれなかったもので
ずっとサボってしまいました。

本日やっと読み終わったので、
読んでいた本について少しお話しすることにしましょう。





半年ほど前のこと・・・

10年以上も昔に耳にしていた、
とある作家のお話を思い出す機会がありました。

人生のほとんどを旅に費やしているその作家が
”旅路で読みたい本”として挙げていた作品を
ふと書店の新刊コーナーで見つけたのです。


1953年に発表された、
レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』

50年以上も前の作品なのに、何で今ごろ新刊?



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昨年、村上春樹さんによる新訳で、
『ロング・グッドバイ』が発表されました。


この作品が清水俊二さんによって翻訳されたのは
1958年のこと。

長い間に変化した言葉や訳し方の違いを研究し直していくことで、
より原文に近い翻訳を目指したということでした。
まさに50年ぶりの改革です。

こうなると両方読んでみたくなるのが人の常ですが、
まずは旬の村上春樹さん訳から手を付けてみることにします。





50年前のアメリカの物語ということで
街並みや車の形がイメージ出来ず読み始めは苦戦しましたが、
1/3を過ぎたあたりから急速にスピードが上がりました。

登場人物それぞれの描写や劇的な物語の展開など、
気を抜く間もなく魅力的なのです。

台詞も良かった・・・殺し文句の連続でした。


 To say goodbye is to die a little.

 さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。


あまりにも有名すぎる台詞にたどり着いたとき、
思わず涙がこぼれました

個人的なことですが、
幼少期から”さよなら”という挨拶が大嫌いだった理由を
やっと自覚することが出来た気がしたのです。
(このお話はまた改めて)



半世紀も前に書かれた物語は、
古くないどころか少しも色褪せず新鮮な驚きを与え続けてくれます。

心を揺さぶる物語は古くなることがありません。

人間の本質は変わらないということなのでしょう。

本を読んで人生を深めるのは難しいことではない気がしてきます。



良い作品と出逢いました。



 





2008/3/15  23:16

投稿者:mic@TRIUNITY

>隠れファンさま

『セーラー服と機関銃』懐かしいですねぇ♪

言う側と言われる側の捉え方が異なると
伝えるのが難しい言葉って有るような気がしています。

私は子どもの頃から人との別れに敏感で、
好きな人たちと「いつか会えなくなる日が来る」と
考えることが何よりも恐ろしいと感じていました。
実際にそういう経験をしてしまったからだと思います。

この小説を読むと、自分が感じていた不安や哀愁を
少し整理して見つめられるような気がするのですよ。

http://www.triunity.jp

2008/3/15  12:23

投稿者:隠れmicさんファン

「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。」ですかぁ。
来生たかおさんの「セーラー服
と機関銃」の歌詞で「さよならは別れの言葉じゃなくて、再び逢うまでの遠い約束♪」なんて歌詞もありますが言う方ではなくて言われる方の言葉のとらえ方でその後の人間関係が変わってくるのかなぁ、、、「さよなら」って言葉は使い方が難しいのかもしれませんねぇ。しみじみ・・・

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