近年「クマ」が出没したとか、人に危害を加えた、とかのニュースを見る事が多くなったと思うのだが。
広島市でも、何年か前に出たって事があったけど、呉市ではまだ聞いたことが無い。
でも山は続いているし、何時かは出てくるんではないかしら?って思っている。
先日図書館に行った時、借りてきた本がこれです。

この本を開いて、第1章に「カムイエクウチカウシ山のヒグマ襲撃事故」と言うのが載っている。
それで思い出したんだが、僕が大学三年生の時、友人と軽四で日本一周だって事で、夏休みに北海道をキャンプ旅行をしたことがある。
貧乏旅行で、中古のアメリカ軍の放出品のテントを持ち、山の中や、橋の下や海岸でテントを張ってはあちこち見て歩いていたんだ。
その北海道でキャンプ中に、どこかの食堂か何かでこのニュースに接した。
同じ大学の同級生を含むワンダーホーゲルのクラブ員たちが、この事故にあったのだ。
1970年の夏の事だから、50年も前の事で、頭の中から抜け落ちた記憶が、一気によみがえってきた。
その当時は凄くセンセーショナルな事件で、北海道でも大騒ぎしていたのを思い出した。
それから、僕の記憶の中から次第に薄れていき、あまり思い出すことも無かったのだが、最近の「クマ出没」のニュースなどでよみがえってきた。
その当時から、「ヒグマ」は凄く恐ろしい存在であったけど、本州の「ツキノワグマ」はそんなに大した恐怖ではないと思っていた。
しかし、この本を読むと、「ツキノワグマ」も相当な奴で、まったく同じような存在であることを再確認できた。
若い時は僕もあちこちトレッキングなどしていたが、子供が出来てからはぱったり止めていた。
最近筋力の低下を痛感するようになって、時々は山歩きも良いんではないかって思っていたけど、山は怖ろしいなあって思ってしまった。
まぁ僕の様な「軟弱者」は、近くの公園などを徘徊するくらいでちょうどいいのかも知れない。
改めて、あの時の事故の犠牲者に哀悼の意を表します。
南無阿弥陀仏!合掌。

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