愛知県議会の本会議一般質問を傍聴した。反大村知事の急先鋒として知られる筒井タカヤ県議(名東区)の質問を傍聴させていただいた。外郭団体への県OBの天下りや名古屋港管理組合、競馬組合など一部事務組合の国や県の天下り、退職金についても厳しく追及を行なった。
理事者からは「各外郭団体から人事について依頼を受けて経験や能力を総合的に判断した上で推薦をする。結果的にそういった基準をもとに選考を行なっているため、副知事や部長級など優秀な人材が選ばれる傾向にある」と答弁した。ではなぜ愛知県農林公社は経営破たんしたのであろうか?農林公社は返済の見込が立たない多額の債務を抱え、事実上事業継続が困難となっている。累積債務は210億円で今後、第三セク債を活用して整理を行なうという。他にも愛知県と名古屋市が出資する名古屋臨海高速鉄道株式会社も440億円の公的資金を投入しているが2011年に事実上、経営破たんしている。優秀な人材を推薦しているにもかかわらず、一体何故破綻するのだろうか?そしてその責任を誰も取らずに税金で尻拭いをするという。この実態を「天下り」といわずに何と言うのだろうか?名港の副管理者も運輸省キャリアの天下りである。2期8年で2億円が懐に入るという。名港議会の判断と詭弁を弄しているが、管理者は大村知事ではないか?
河村市長も天下り禁止と言いながら、天下りを「なごやルール」といって制度化してしまったり、国の天下りに手をつけることもなく一部事務組合の議員報酬について二重取りだと枝葉末節のミエミエのパフォーマンスで大騒ぎをする姿は、問題の本質を理解していないのではないだろうか?
(写真は、県議会の委員会室で名古屋市政について挨拶をさせていただいた)
