民主党代表選挙が行なわれ、野田佳彦財務大臣が、決選投票の末、海江田経済産業大臣を破り、新代表に選出、首班指名で第95代内閣総理大臣に決まる。政権交代からちょうど2年、3人目の総理となるが、復興支援やその財源確保、大連立、衆議院選マニフェストの見直し、小沢氏の処分見直しなどが争点となった。しかしながら、相変わらず小沢か反小沢かの対立の構造がもち込まれた構図となり、権力闘争の感は否めない。
馬淵・鹿野・野田・小沢一郎(海江田)を文字った「馬鹿野郎プラス1(前原)」による代表選挙となった。国民の世論調査で圧倒的人気ナンバー1の本命、前原氏が参戦したが、両院総会による衆参の国会議員のみの選挙となったため、永田町と国民の意識とかけ離れた結果となった。第1回目の投票では、小沢グループが支援した海江田氏が143票を獲得、1位となったが、小沢氏の傀儡と目され、決選投票では党内の反小沢勢力が結集したといえよう。これまで自民党の派閥政治や小泉総理以降、安倍、福田、麻生内閣と1年交代で政権のたらい回しと批判してきたが、民主党も結局、何ら変わらないではないか?
民主党の代表選挙ですっかり影に隠れてしまった減税日本の党大会も28日行なわれ、減税勢力を拡げるために次期衆院選挙での国政政進出を目指す考えを示し、市内5つの選挙区や都内など都市部での候補者擁立を目指す。かつて日本新党で同期の野田新代表に総理の座を先に越されてしまった河村市長は、すかさず増税はいかんと牽制した。小沢氏と近い河村市長だけに永田町の政争をよもや名古屋市政に公私混同することのないよう祈る。
