早大マニフェスト研究所が主催する第5回マニフェスト大賞の発表が行なわれ、大賞の首長部門では、山中光茂松坂市長(三重県)が受賞。地方議会部門では、自民党川口市議会議員団(埼玉県)が選ばれた。その他、最優秀議会改革賞に三重県議会が選ばれた。名古屋市会もノミネートされていたが、惜しくも受賞に至らなかった。
講評は以下のとおり。
<大賞地方議会部門>(塚本壽雄早稲田大学大学院公共経営研究科教授評)
■自民党川口市議会議員団
2006年10月に137項目に及ぶ会派マニフェスト(川口改革プログラム)を作成をして以降、持続的にその進捗の検証と政策内容の見直しを重ね、2010年8月には、2011年の時期改選期に向けた新たなマニフェストを作成。会派としてマニフェストサイクルをワンサイクルまわすという全国でも特筆すべき実績を上げた。マニフェストの検証を外部評価で行なっている。また、新たなマニフェストは、会派としての市民アンケートをもとに1500人以上の回答を踏まえて絞り込んだ60項目であり、市民との直接対話を目指す姿勢と努力は、大きな評価に値する。
<最優秀議会改革賞>(千葉茂明 月刊「ガバナンス」編集長評)
■三重県議会
2006年12月の議会基本条例制定後も会期の見直し(年間約240日)や議員提出条例の検証、議員同士の政策討論会議の実施など議会改革のトップランナーとしてふさわしい先駆的な取り組みを続けている。中でも議会の附属機関「議会改革諮問会議」は自治法の壁を破る試みとしても注目される。
*首長部門は省略
写真は、早大マニフェスト研究所が、8月に名古屋市会の調査に訪れた時のもの。左から東郷、北川教授、横井議長、岡本団長。
