本丸御殿の玄関の復元過程を一部関係者に公開した。10/16〜26日にかけて一般特別公開を行なう。本丸御殿は、平成30年に完成の予定であるが、開府400年の記念事業として、今回の玄関の復元過程の特別公開となった。
6月定例会の本会議で東郷も本丸御殿について取り上げたが、当初は、開府400年のメモリアル・イヤーに合わせて2010年の秋に「玄関の一部公開」としてきたものを「復元過程の特別公開」という表現にとどめた。つまり間に合わなかったわけだ。経済効果でいっても、三大名城のひとつである熊本城は、築城400年で本丸御殿を復元し、145億円の効果があったという。奈良県では、今年、平城京遷都1300年祭で全国的に観光をPRし、750億円の経済効果を見込んでいる。名古屋市は、どまつりや名古屋まつりの経済効果50億円+αの効果を見込んでいるとの答弁であったが、なぜ当初の予定通り、開府400年に合わせて、工事が間に合わなかったのか?また伝統的な工法で忠実に再現するといわれていたにも関わらず、関係機関に知らされずに設計変更や材料の変更が行なわれたことで、工期が遅れたのではないかと指摘した。
いずれにしても開府400年事業が、決して盛り上がっているとはいえない。“盛り上げ策”について質問したが、河村市長からは「おもてなし武将隊にマイケルジャクソンのようなダンスでもしてもらう」と耳を疑うようなトンチンカンな答弁であった。もはやリコールが目的化してしまい、開府400年など眼中にないようにさえ思う。
