6月定例会で可決された議員提案の3条例を公布しなかった問題で、河村市長は3条例の内、民主党提案の「事業仕分け条例」については審議をやり直す「4項再議」を求める考えを横井議長に伝えた。残りの自民党提案の「予算編成過程の資料開示を求める条例」などの2条例は、熟慮した結果、議会の権限を越えたとはいえず、同日公布を行なった。
この結果、既に再議の方針を示している中期戦略ビジョンと合わせて9月定例会で、再び審議がやり直される。早ければ8月下旬にもリコール運動の署名活動を始めるとするが、それに合わせた政局的な行動で、大変遺憾である。もはやリコールが手段ではなく、目的化してしまった感が否めず、来年度予算編成を行なう時期に、市民不在の議論が続いていることに疑問を感じる。
