今年度、廃校により売却される予定であった六反小学校(中村区)の跡地利用について、不登校の生徒を対象として私立の中学校を計画しているとのこと。8月中に事業主体の学校法人を公募し、2012年4月の開校を目指す。フリースクールと違い進学などに必要な卒業資格が得られる認可校で、全国では横浜市や東京都葛飾区など4校しかなく、東海地区では初となる。
年間30日以上学校を欠席した不登校の生徒・児童は名古屋市で昨年度は1801人と年々増加傾向にある。内、8割近くが中学生。スクールカウンセラーの専門家や1クラス25人学級で授業時間を2割程度減らすなど特別のカリキュラムを導入するなど指導にあたる。文科省の統計では学校への復帰率は36%にとどまっている。
「減税」の財源確保で小学校2校など公有地を売却し、「地域委員会」で不登校が直ると豪語していたが、もはや政策の一貫性がない。そもそも地域の頑固オヤジが不登校の子どもに「お前、学校なんでいかん!」などといえば不登校がなくなるとでもいうのだろうか?プライバシーなど配慮しなければならないし、専門的なケアが必要なことはいうまでもない。
