2009/10/26

オウム真理教集団自殺虐殺の危険性について  カルト・宗教・犯罪

カナリヤの詩サイトhttp://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/の、滝本太郎コメントに出してあることですが、もはや、意外にも知らない方が少なくないようなので、転載しておきます。http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/siryou1.html#資料6

強制捜査は1995年3月22日でしたが、その前年から、薬物使用・内部虐殺など末期症状は分かっていたものです。課題はサリンで、1994年11月下旬には警察にあってはサリン製造を分かっていたようです。しかし、製造量と残存量が分からず、1995年3月17日の強制捜査決定は怖いものだったと思われます。その矢先に3月20日地下鉄サリンとなり、10袋ではなく11袋であったことから残存量はまずないという判断であったとのことです。だが、不安は残したままでした。
反撃の一つでもあれば治安出動だったでしょう。ヘリコプターも農薬散布のヘリコプター3機もありました。自衛隊も在日米軍も警戒態勢に入っていました。

文字通り内乱でした。そして内乱罪では、死刑は首魁のみです。

****************
資料4 オウム真理教集団自殺虐殺の危険性について
(プライバシー保護のため一部名前を伏せています)

1994年11月2日
オウム真理教被害対策弁護団 弁 護 士 滝 本 太 郎

法務省 刑事局 御中
甲府地方検察庁 御中
警 察 庁 御中
山梨県警察本部 御中
熊本県警察本部 御中
神奈川県警察本部 御中

 上記の件について、あくまで個人的見解であって勿論かかることがなければ良いにこしたことはないのですが、この段階に至り、相当程度の不安を覚えますので、関係各機関においてご連絡・協議のうえ、十分に監視等の配慮をして頂けますよう、ここに上申します。
 なお、各事件は、各警察署等で捜査を開始しているものかと思いますが、同じ捜査ないし警備の機関であると思料し、上申するものです。

       記
第1 当職の立場
 当職は、昭和58年4月登録の横浜弁護士会所属の弁護士であり、1989年11月からオウム真理教被害対策弁護団に所属しています。
 当職の活動は、表記団体が周辺住民に与えている加害についての事件「極限の布施」等にからむ諸事件、また子どもらが表記団体に「出家」し所在不明になった場合等の相談のほか、1993年頃からは出家直前また挫折等して戻った場合のカウンセリング等であります。カウンセリングの実施は、この一年余の間20件前後なります。

第2表記団体のもともとの特質について。
 別紙のとおり、まさに狂信的特質をもち、教祖の言うことであれば何でもするという特質を持ち、各信者は厭世感を強くし「輪廻転生の苦痛」なるものからの脱却を希望しています。

第3現段階において、集団自殺等の危険性を感じる理由について。
1 「イニシエーション」と称する儀式において、この7月頃以降、薬物を使用し始めたとしか思えない状況となっていること。

 もともと表記団体は、教祖麻原彰晃こと松本智津夫の血を飲む儀式も過去にあり、また自己暗示を利用した秘儀をしていたところ、より効果ある手段として、この1月以降「PSIーパーフェクトサーベイション」と称する教祖と同じ脳波にするなどという電圧が10ボルト以下程度の電流を流す帽子様のものを被るようになりました。在家の者は100万円コース、1000万円コースがあり一週間程度のものですが、出家者は修行のみらず自動車運転等の作業中も継続してつけています。

 しかるに、この6月頃以降は、「黄色の粘性の液体」を飲んで速やかに意識を失ってしまう「キリストのイニシエーション」なるもの、更に点滴を施し財産や男女関係等のすべてを告白し、出家等への操作をされる「バルドーの悟りイニシエーション」なるものが実施されています。これは複数の、これを受けてきた者の供述のみならず、これを実施してきた看護婦資格をもつ者からの供述で明らかになってきています。施術者は、「治療省(旧AHI−アストラルホスピタルインスティチュート)」なる医師・看護婦資格をもつもの及び「法皇官房」なる教祖の側近のうち比較的若年者であるということです。

 また、薬剤の影響で判断能力不足のまま45度〜47度の程度を超えた湯に信者をいれることも行われています。
 かかる状況は、カルト宗教の末期症状であるというべきものです。

2死亡事件、特に教祖自ら指示した犯罪事実が発生した模様であること。
 前記のとおりの各供述からは、前記2つの「イニシエーション」中、相当程度の者が錯乱状態に陥り、いくつかの死亡事故ないし障害を残した事故があったとも思われます。

 また、教祖自ら「カルマ(業)を落せ」と指示して50度の熱湯に出家者1名を入れて、死亡ないしそれに近い状態が生じた模様でもあります。これらについて、教祖は「ポアした」として魂が上位の世界に行ったと称しているようです。

 なお、94年春以降、上九一色村の表記団体の責任者までしていたクラ師こと○○がいなくなっており、内部では脱退扱いとしているようですが、未だ所在が明らかでないようです。

3その他違法行為がひどくなり、また刃物の作成をしていること。
 本年9月、山梨県西八代郡上九一色村富士ケ嶺の地域では、相次いで表記団体に積極的に反対し、あるいは出家した家族等及び当職等と連絡をとってきた住民ら及び公民館等から盗聴器が発見されました。その直接証拠如何は知りませんが、状況証拠はまさに表記団体が犯人であることを指しています。これ以前の91年8月には茨城県○○市の表記団体に多額の布施をして出家し戻った者の居所から、また93年12月にはカウンセリング活動中の関係人の東京○○市内の民家からそれぞれ盗聴器が発見されています。これは、かかる違法行為をためらいなくする、その程度が著しく悪質になってきたことを示すものであります。

 また、本年8月には、山梨県南巨摩郡富沢町所在の表記団体の施設から、刃渡り9センチメートル程度ですが、ナイフを製造するために新規に研磨機を購入しようとしていた事実が確認されています。同社によれば現状ベルトサンダーや中古機で研磨していると聞いているとのことでした。かかる刃物を使ったイニシエーションなど従前はありませんでしたから、単に商品として出荷するためのものであることが確認されれば格別、そうでなければ出家者らが他害ないし自害するために使用される危険性も高いものであります。

4 1ないし3の事実が、次第に判明してきており、それを表記団体としてもわかってきていること。
 上記の各事実は、脱退者ないし脱走者ら、また表記団体から取り引きを申し込まれた会社等から得た情報ですが、脱退者については当職らから書面で通告し、そこでは例えば「黄色い粘性の液体」等の指摘もしています。そして前記看護婦資格を持つ者が脱走してきたのがこの10月26日夜です。

 これらは、表記団体にとって痛打となるものであり、強制捜査を予想して証拠の隠滅をしてみても限度があり、明らかとなったときの衝撃は大きいものであろうと思われます。

5教義において、自己及び他への攻撃性が高まっており、また従来では考えられなかったホーリーネイムの大廉売が始まったこと。

 93年10月以降、教祖は「狂気の救済者」になれと説法しており、従来のマハーヤーナ(大乗仏教)よりもヴァジラヤーナ(金剛?)を強調し、具体的には「目的のためには手段を選ばない」と公言しています。例えば、マインドコントロールの手法として、繰り返し見解や決意を述べる「決意如意足」なるものがありますが、ついに「目的のためには手段を選ばないぞ」を繰り返し述べるものが出現しています。

 また、信者らは、最初の段階と言われる「ラージャヨーガ」の成就によりホーリーネイム(宗教上の別名)をもらうことを憧れとし出家までしてきたものですが、この10月22日以降、「成就への趣旨」が前記「バルドーの悟りのイニシエーション」で認められれば、ホーリーネイムほ授与されるということになりました。しかも右秘儀は廉価ないし無料ということです。これは右秘儀をなんとか受けさせようというものですと同時に、ホーリーネイムの大廉売であって、教義的にも矛盾を多くしているものであります。

6 財政の逼迫
 収入面では、出家者はますます若者の比率が多くなっている模様で、「極限の布施」としてもさほどの布施ができていないようです。そこで、宮崎県小林署で扱いの○○○さんの事件(後に宮崎市資産家拉致事件といわれた)、千葉県木更津署で扱いの○○さんの事件で判明するように、表記団体の財政活動は信者のみならずその家族らからも違法に集金しようとまでするようになっています。そして重要なことには、かかる違法行為をする割には注意力にかけるようになってきたという外なく、相当の焦りが感じられます。

 近時マハーポーシャグループとして、台湾製パソコンの販売、宝石の販売又はクレジット詐欺、ラーメン店、焼肉弁当店、スーパーM24などが稼動していますが、その給与は多く布施に移動するところ、そもそも各店舗が繁盛している様子はなく、その他経費を考えると表記団体の運営に寄与しているとは思えないものであります。

 また本年、有限会社ぶーれーめん、株式会社アンブロシア等を設立登記しましたが、未だその目的であるパイナップルの加工販売等ができていない模様であります。

 なお、この数年は、従前言っていた「全財産」であれば価値は同じという論法ではなく、多額の布施をできる者はいままでの徳が高かったのだとし、特別扱いを当然のすることともしています。

 一方、表記団体の出家者に支給される「業財」についても過去は1か月3万円ということもあったようですが、昨年には出家して半年は5千円、後に1万円に、本年はそれも支給されないことがあるようになっているようです。これはなるべく使わないで返還することが「徳」を積むことなっているものではありますが、あきらかに財政の逼迫を示すものです。

 なお、前記PSIでは20億円を集めたということを「真理科学研究所」の元課長なるものが述べており、熊本県波野村との金銭和解9億3000万円を得られるとしても、支部の増設、人員の増加からして近時は赤字を重ねているのではないかと思われます。

第4 結語
 以上のとおり、カルト宗教たる表記団体は、そろそろ末期症状を迎えたと思われる状況になったという外なく、内部でも傷害・殺人行為が始まったとすれば、各種違法行為が判明するに従い、組織として自暴自棄の度合いを高めていくことが十分に予想されます。

 問題は、教祖麻原彰晃こと松本智津夫の性格ですが、その生育環境とこれまでしてきた行為からすると、ある意味での経済合理性を考えてきた時代から、自己に忠実な組織を造る喜びに飽き、その限度が来たときには崩壊させることの喜び、歴史に名を残す喜びを、意識的又は無意識的に追求するおそれがあろうと思われます。裏で個人的財産を蓄えて崩壊後のぜいたくな生活を企図しているとも思えない点、他のいくつかのカルト宗教と異なり従来から自らもさほどのぜいたくをしていない点からして、逆にこの危険性が高いとも言えます。

 一方、信者らは同人を「尊師」「最終解脱者」としてあがめ、その直接ないし間接の指示により絶対的な服従行動をしています。カウンセリング活動で実感していることですが、「人を殺してでも」程度の気持ちは(それにより多くの魂を救える以上)多くの者が持っています。

 危険がいっそう高まる時期は、今後、なんらかの「重大予言」とかを述べる時期とか「宗教弾圧」とかを改めて主張する時期かとも思いますが、既にカルト宗教としても末期症状を迎えていると思われることから、継続して注意する必要があり、かかる事態が起こったときに被害をなるべくちいさくするために、各事件については厳重かつ迅速な捜査をされるようお願い申し上げます。

 以上から、頭書記載のとおり上申します。
******************
8



2009/11/9  19:34

投稿者:友北

>どうして内乱罪や内乱予備罪にならなかったのか

そうですね。新実被告の弁護人はこの一点をやたら強調して、弁護を組み立てています。

内乱罪は、殺人罪をも包み込んでしまい、その1つの罪だけの起訴となります。だから、この罪で起訴すれば、他の国家転覆に向けたとする罪はすべて取り下げとなったでしょうね。

うーん、
1−先進国なのに「内乱」があっとするのは恥ずかしい
2−そんな高尚かも、とされるような団体とはしたくない
3−全体として「内乱」とすると、個別被害者か疑義がでる
というようなことかな、と思います。

で、実際検察庁ではまともに「内乱罪」は検討されなかったのではないかなぁと思います。
いつか、聞いてみたいけれど。まあ、検察庁からは、すべて確定してからでないと漏れて来ないのでしょう。

2009/10/27  2:57

投稿者:すず

>自己に忠実な組織を造る喜びに飽き、その限度が来たときには崩壊させることの喜び、歴史に名を残す喜びを、意識的又は無意識的に追求するおそれがあろうと思われます。

ここまで麻原の性格を見抜き、事前に、事件を予測されていたとは知りませんでした。

>文字通り内乱でした。

どうして内乱罪や内乱予備罪にならなかったのか疑問です。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ