2021/12/20

相模原最重度知的・発達障害者多数殺傷テロ事件  カルト・宗教・犯罪

2021年12月19日   静岡県立短期大学部にて。
「相模原最重度知的・発達障害者多数殺傷テロ事件」
           弁護士 滝 本 太 郎

第1 歌「やまゆり咲く里」の紹介と事件内容
―歌詞の意味と事件、65分間で43人がなぜ可能だったか、叫びとは職員の「心があるんだよ」などなど
―「聖」という名前―パラリンピック採火の場所にしようとした相模原市の愚鈍さ。
 
第2 事件・裁判の特徴
1 最重度知的。発達障害者は「化け物⇒心失者」で不要、数百人を殺傷しようとし国に要請、その先 駆けとして実施、65分間で43人を刺し19人殺害
―社会に大きな衝撃・関心事、と同時に19人それぞれの事情と歴史

2 その職員であった。―当該法人と県の対応が大切

3 国が、そんな「安楽死政策」をとるべし、まず自分がするとし国に許可を要請、そして実行したテロ事件―国の姿勢が大切

4 本人は、2016.7.26以降も、正当性を主張
―それを崩す・論理破綻を公開することが、何よりの慰め

5 責任能力のみが争点となり、満足できない裁判となる可能性が大だった。

6 匿名―死亡の19人、重症は尾野さん以外の23人、職員5人のすべて。

★被告人の主張内容と、匿名問題からして、@被害者参加制度とA美帆さん遺族の名前公表・写真公開の決断と行動がなかったら、いったいどんな裁判になっていたか。
―被告人が滔々とと述べるだけの法廷


第3 裁判―「建造物侵入、殺人、殺人未遂、逮捕致傷、逮捕、銃砲刀剣類所持等取締法違反」
2016.7.26事件・自首、裁判員裁判を予定
2017.9.28から整理手続き 合計631点の証拠請求(全体の数分の1か、被告人両親の調書はない、友人らの調書も一部だけ) 弁護側の3つ目の精神鑑定請求棄却
2020. 1.8初公判 事件を認め「皆様に深くお詫び申しげます」と述べた直後、左手小指を噛む
1/10から、検察官の証拠調べ、元同僚職員や友人の供述調書。遺族調書など。証人としてやまゆり園職員、被告人の恋人。
1/24から数回にわたり、被告人質問。2/6遺族や代理人弁護士の被告人質問。
2/7、2/10に2つの精神鑑定人の尋問、2/17被害者側意見、検察論告、2/19第16回公判の弁論で結審、3/16判決。3/27弁護人控訴、3/30本人が取下げ、3/31死刑が確定、4/7東京拘置所に移管


第4 被告人質問のごく一部―下記に滝本担当部分の弁護士記録あり。2020/2/6第11回公判
https://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20200530/archive
−にある、被害者側弁護士の総論の最後の滝本質問と回答を紹介
「回答―それは、自分も考えます。人間もロボットと大して変わりはない。人間は高度なロボットといっても差し支えないのかなと思います。」などなど

第5 「被害者代理意見書(滝本分)」「美帆さん母の心情陳述」と記者あての「論告・求刑の日にあたって」は下記などにありますから、どうぞご参考に。下記はその他のコメントです。
  https://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20200217/archive
―にある文章の、どの命もの大切さに言及してせず、テロと記載していない判決や、県・やまゆり園の対応についての批判など。

そして
★動機は、
@ 被告人の成長過程で生じ、職場で大きくなった知的障害者への悪意・侮蔑感、
A 「役に立つ自分」でいたい、一発逆転としたいための浅薄な考え、
B 大人になって目立てないことの不満という自己顕示欲が、真実のところだと思う。


 たしかに、重度知的障害者はいらないという確信犯だが、より検討しての「心失者」なる言葉も後知恵の言葉であり、その浅薄さと矛盾は、被害者参加弁護士らの質問と回答で、完膚なきまでに判明した。
 むしろ「自分の悪意・侮蔑感に基づいてヘイト犯罪をしたことの正当性を図るため、事件後に思想を言葉にして固めてきた」という経過だと思われる。

 その他知る処からしても、過剰適応をする性格、大人対応の表と、友人ら間での裏が、幼き頃から分かれていたと思われる。悪意・侮蔑感が容易に生じる認知症高齢者の施設で勤務していればこれを殺したと思う。

 あわせて、
★薬物(永年の違法ドラック、大麻使用のこと)の影響を無視してはいけない。
―検察も被害者参加弁護士も「自己の行為の結果を判断し、それに基づいて行動する能力がきわめて低下した状態にはなかった」と言っているに止まる。

★自己愛性、演技性、反社会性、妄想性の人格障害だったと考える。
―拡大自殺の事件ではなく、自らは助かると思っていた事件
―「麻原彰晃」とその面では同じ。
      以 上
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