2020/8/10

私がALSになったら。  日常のこと

私がALSになったら、

1 「ALS安楽死問題」、妊娠出産と死亡とは別なんだが、本人意思などの要件ある安楽死の検討も許さないとするのは、強姦で妊娠した場合も中絶は許さないアメリカ福音主義教会と似た、押し付け、上から目線、他人事感覚だなあと思う。

2 かといって、6人に1人くらいかな、年間10万人以上20万人以下という中絶大国の日本の実態は実におかしい。「安楽死議論」を嫌がる人らの中に、一方で日本のこの異常な状態を変えようとする人はまず見ない。同じ人の命にかかわることなのに、変な話だと。私は、中絶については女性の選択権を尊重しつつも、これを変えていく対策をしっかりとるべきだと思う。

3 尊厳死も安楽死も「命の選別」に結び付けてはならず、判断権者は本人のみ。まずは「自分の命」なのだから。従って、認知症になった後の本人や、重度知的障害者は「尊厳死宣言」「安楽死宣言」はできないと明言すべきです。子どもについては「命の重さ」が分かる年齢によるのだろうと。

4 今、法制化されず認知症の末期など、家族同意でズルズル尊厳死できてるのが、実におかしい。そして、一部にはすぐに高齢者らの「命の選別」と結び付けた理由づけなどする人も居る。

5 そんなことから、障害者団体らから「命の選別」に結びつくから反対する、と言う声もあります。それは、唯一の説得力ある反対論です。しかし、それも本末転倒だと。「尊厳死」につき「本人の意思」でと法制化しないからそう進んでいる。一方で法制化に全面的に反対し、このズルズルと進めている日本の医療実態を放置するのは、イカンでしょうと。

6 ALSでもそも胃瘻を入れない、人工呼吸器をつけない方法での「尊厳死」は可能です。今回の京都事案の彼女も、そんなことだったら「胃瘻をいけない方が良かった」と思う外ないではないですか。まさにパラドキシカル。

7 「尊厳死問題」「安楽死問題」は、ほんと自分自身の「死亡」に置き換えて考えて欲しいな、と思います。なんで多くの人は、今、可能な「尊厳死宣言」もしないままでいられるのか、将来が怖くないのか、と思う。

8 私、ALSの最後の状態は、意識が鮮明にあるが、視線移動の方法その他でもまったく意思を伝えられない期間が相当にある(トータルロックインステイト=TLS状態)ことを知り、その段階までにはいくら何でも「安楽死」させてほしいと考えます。外観からは植物人間状態と同じですが、違うんです。本人には意識があるのですから、内部的には違うんです。それはまさに地獄。その期間があるのは私としては到底恐ろしすぎるからです。

9 安楽死させてもらえないようならば、それ相当以前の合法な「胃瘻を入れない」「人工呼吸器を入れない」という方法しかなくなってしまう。まさに本末転倒ですね。また、京都ALS事件の主治医は、途中からエンシュアリキッドを入れないという「尊厳死」をさせてくれなかった。(それは人工透析を続けてきた人が自分の選択で透析をせず、死んでいく「尊厳死」と同じく合法です。)それは老衰死と同じなのかつまり飢餓死ですが、それをしてもらえなかった。

10 私は、それら「尊厳死」や、TLSの後のいつかの死亡よりも、TLSになる頃の段階での薬剤投与の「安楽死」の方がホントいい。

11 あなたは自分のこととして、何を希望しますか。


なお、この論議に関して、議論の出発点、背景思想の違いからということでは、下記の論考が優れていると思います。
2020-08-08 「安楽死」をめぐる議論のおかしな構造
―ブログ道徳的動物日記―よりby id:DavitRice
http://davitrice.hatenadiary.jp/entry/2020/08/08/163546


追伸―あちゃ、「ALS 人工呼吸器」「ALS 胃瘻」で検索したら、なんか前者は30%ぐらいの人しか設置しない模様、後者も相当割合が拒否している模様。それは「尊厳死」で合法。

70%くらいが人口呼吸器をつけないとは、かなりの割合です。その選択の事情は色々、しかし設置した後の段階での「薬剤による安楽死も可能」となれば、「これこれの時までは生きよう」という人も相当数いるこは確実だろうと。

「安楽死が可能でないことから、早く死んでしまっている」って、実に酷い話、本末転倒ではないですか。

―「安楽死を認めない人は、そのようにして医療費、介護費などを減らしたいとでも考えているのですか」と皮肉を言いたくなってしまう。
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