2020/8/2

「安楽死」「尊厳死」―ALS  カルト・宗教・犯罪

このことにつき、時に誤解がある。

時には、ナチスや植松がしたような重度知的障害者の「殺人」につき、痛みなく殺せるならば「安楽死」問題だと誤解している人さえいる。

違うって、「尊厳死」も「安楽死」も、「本人の意思に拠る」を大前提とし、ために医師らが「嘱託殺人罪」や「保護責任者遺棄致死罪」と問擬されても、違法性が阻却されるか、と言う論点なんです。

★で、「広義の安楽死」の中に、
(なにかをしないという)消極的安楽死≒尊厳死
(なにかをするという)積極的安楽死≒「狭義の安楽死」
がある、という関係になる。
★そして、尊厳死は、法制化されていないが、判例基準により実は合法化されている実態だと。


―このあたり刑法総論とその判例を学ぶ中であることであり、この4月1日、裁判までして公益法人になれた「日本尊厳死協会」でも当然の前提にしていること。

★ですが、この「すること」「しないこと」はつき詰めると実はあいまいです

1、胃瘻の管を入れないこと、人工呼吸器をセットしないことは、「しないこと」だから、本人が尊厳死宣言をしていれば、尊厳死の類型とされ、日本は法制化されていないが、他の要件がそろえば判例上、可能です。

―それどころか、重度認知症では実際、胃瘻の管を入れないことにつき、「本人の意思」ではなく、家族の意思や時には関与弁護士の意思で、入れないままに亡くなっていってます。日本は、本人として尊厳死宣言をするのか否かに関係なく、ズルズルと進めている実態です。実に全く他者による「命の選別」と類似してしまっています。(これホントおかしいと考えます)

2、ある日から、胃瘻にエンシュアリキッド(まあ美味しくないコーンスープですね、あれは)を入れなくすることも「しないこと」に含まれるから、本人が尊厳死宣言をしていれば、尊厳死に入るとされるかと。
 それにより、実は飢餓死である老衰死と同様に死ねるものではある。


3、だが、ALSでは、重度の認知症と異なり、本人の意識はしっかりあるから、これは本人として実につらい。

 そして、ALS病態の進行は人によってスピードがだいぶ違うようですが、いつかは視線移動もできなくなり意思があるのに表明がまったくできない「totally locked-in state=TLS状態」になると。

4、一方、人工透析では、呼吸器や胃瘻と異なり、本人自身にあってある日から行かなくすることも可能なので、「毎回それぞれの治療」と言え、中止することを「尊厳死」と捉えることが可能となっている。―意外に知られていない。

5、だから、ALSにつき、本人の求めで、胃瘻にリキッドを入れる管にて、眠ったように死ねる薬物を入れることも、「すること」ではあるけれど、違法ではないとする道があってもいいではないか、という問題なんです。


 それを認めなければ、それ以前である「胃瘻をしない」「人口呼吸器をつけない」いう方法での尊厳死という方法か、意識ある中ではつらい飢餓死という方法しかなくなってしまう。

 「あとしばらくは生きたい、だが、TLSの状態にまでなって生きるのは恐ろしすぎる、その前に死にたい。だが飢餓死もまた怖い、楽に逝きたい」という本人の希望を、かなえさせないのでいいのか、たしかに「すること」ではあるけれどの問題なんです。

 ホーキング博士のALSは進行はホントゆっくりでしたね。TLS状態になる前に亡くなったのかな。ホント恐怖だったろうと。それが氏の下記URLにある言葉になったのかな。そして、どこかの段階で安楽死させて貰えたのか。明確に記載されていない。
 著名な理論物理学者スティーブン・ホーキング博士(74)―私たちは死を選ぶという個人の自由を奪うべきではありません」BBCに対してホーキング博士はそう語った。」
―2015.6.5記事、なお2018年3月14日死去

https://www.huffingtonpost.jp/2015/06/04/stephen-hawking-assisted-suicide_n_7516268.html
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