2019/9/17

離婚後の共同親権制度について  憲法・社会・官僚・人権

 日本民法では、離婚後は当然に片方の単独親権されているところ、諸外国にはまず見ないものであり、いろいろ議論されているんですね。昨年だったかようやく議論されていることを知り、昨夜、木村草太先生のツイッターをみて、書き込んで議論ともなっています。
 下記、参考までに。ただ今まとめた私の考えを記載しておきます。

木村先生の意見は、下記に見つかります。
http://kyodosinken-news.com/?p=9987
https://www.asahi.com/articles/DA3S13912720.html
https://togetter.com/li/1332039
https://www.web-nippyo.jp/13226/
木村先生のツイッター https://twitter.com/SotaKimura
私のツイッター    https://twitter.com/takitaro2
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 改めて先生のを読むと、「父母の関係が悪い場合、同居親への嫌がらせや、不適切な面会を強要するために同意権を乱用するリスクがあり、弊害が大きい。そこまでひどい事例でなくても、病院に行ったり、塾を選んだりするたびに別居親の同意を得るのは煩雑だろう。上川法務大臣も「父母の関係が良好でない場合に、親権の行使について父母の間で適時に適切な合意を形成することができない」おそれがあるとの指摘を紹介している。」などですね。

 わたし、どちらの立場の仕事をしている者で、いつも悩むものです。以下順に述べます。

1、単独親権(多くは監護者と一致してもいる)が、本来別のことである面会交流を妨げる、いわば生殺与奪の権利になってしまっている実態を、実にまったく無視していませんか。
 
 調停合意があってさえ守られないことが少なくないんです。強制方法である金員ペナルティも、親権者片親がお金がなく、収入先も分からないという多くの場合、そしてもちろん行方不明の場合、効果なしです。

 それは、成長する子供に「非親権者親に捨てられた」と思うように仕向けているんだろうな、と感じます。もとより、母が非親権者親の場合もあります。
 
 なお、大人になった子が親権のなかった親に会って、養育費がかなり送金されていたことを初めて知り、元親権者片親に子が「請求したい」という相談さえ何年か前にありました。

2、その他の所でも思うに、先生ご自身、実際の運用がどうなっているかを考えずに、条文解釈をしている、失礼な書き方でしょうがこねくり回しているだけ、と感じました。

 条文なぞ当たり前の前提としてしかし実態がこうなんです、と折角何人かの弁護士や当事者が説明しているのに、聞こうとしない、理解できないです。先生が実態として知り重きを置くのは虐待実父とかの事ばかりなのでは、と。それとは別の色んな実態もまたあると丁寧に説明しているつもりです。聴く耳を持ってほしいです。

3、昨夜のツィッターでは、木村先生は「親権の問題ではなく、監護権の問題だ」と何度も書かれていますが、それは机上の空論だな、実態を踏まえていないと考えます。

 たしかに監護権者が別に定まれば残る親権は法定代理権等だけですが、そんなのは子のある離婚のうち0.1%にもならないだろうからです。個人的にも、数百件やったうち一つだけあった記憶です。ですから実態に基づかない立論に過ぎる、と考えます。

4、★先生、そもそも、裁判所において「DV虐待モラハラ事案ではない、親権はどちらも不適切ではない」と判断したとき、「どちらも親権を求めている」ならば、なんで共同親権としてはいけないのですか?

 共同親権のとき監護者決めの交渉・審判になりますが、その場合は「親権者」と異なり、実に細かく法的拘束力ある形で決めていく傾向になっていきましょう。単独親権であれば、面会その他の監護関係につき、実態は多くが親権者の思うままとなっているのが今日なんです。変えなくていいんですか。


5、「離婚後も共同親権が可能と言う制度もあるべき」は私の中では「夫婦別姓婚姻制度もあっていい」、それは諸外国と同じくであり、何らおかしくないと思うんです。

 妻の連れ去り事案がまだまだあるのですが、ハーグ条約が施行され、日本の弁護士も国内事案での考え方を変えてきている現段階だろうと。

6、先生、共同親権になれば病院に行く、塾を選ぶことで共同親権を濫用する可能性など言われますが、それありえないです。離婚前は共同親権ですが、別居中もそんなの経験をしたことがないです。そもそも入院も塾も、一方の親の同意で入れるのがもちろん実態でしょうが。

7、先生は、共同親権となれば「不適切な面会を強要するために同意権を乱用するリスク」があるとの理由ですが、それは木村先生において、親権と面会交流は別の問題だ、としていることと明らかに矛盾した論理ですね。

 そもそも今「面会を合理的理由なく拒否するために、単独親権が一部では確実に乱用されている」実態なんです。それはどうお考えですか。

 単独親権の乱用事例の一部は、いわゆる毒親が単独親権者になってしまったものとも思え(時に事件が起きます)、非親権者親が心配に思うのは当たり前です。

 しつこい支配的なモラハラ非親権者父が探している事例もありましょうが、それは一部であり、多くは単に親権者親にあって「忘れさせたい」「自分一人のものだから」という感じを受けます。
 
 ちなみにそちら側の代理も多くするのですが、いつも悩みます。会いたいともいわない父もいてそれまた悩みます。

8、ともかくも色んな事案があるんです。35年ほどの弁護士生活ですが、2つとして同じだと思えた事件はない。

 一部のDV虐待、モラハラの実父から守るというお考えが強いのでしょうけれど、その観点ばかりに重きをおいてはいかんと思います。親権者親の精神的不安定や、親権者親の再婚や同居に伴って子の福祉に反することが一部では起きているのも、また事実なんです。非親権者親が知りたがるのも正当であり理解しないと。

9、なお、共同親権だけを制度化すると、監護者親が再婚して、再婚先と15歳未満の子が養子縁組をしようとする時、監護者でない片親の代諾が必要ですね、それはエゴイスティックに「新たな父(母)など許せない」となる可能性があるから少し考えるべきであり、その一方親権者の代諾に代わる家裁の許可制度もまた作る必要があると考えます。

10、更に、離婚すると、子の戸籍欄に親が離婚親権者は誰とか書かれますね。あれは戸籍法を変えて、後見同様に別にした方がいいだろうと。
 書かれていなければ共同親権と推定する、でもいいけれど。子が大きいとこの戸籍記載が嫌だからだけの理由で子が離婚に反対したりして、夫婦は破綻しているのに先延ばしとなることもあります。不正常です。

11、なおまた私
★今の日本は離婚が自由に過ぎる、少なくとも子どもがいる離婚については、家裁が関与して親権、監護権及び養育費を定めなければ、離婚できないでいいのでは、と考えます。子も少なくなったから可能では、と。
 なぜなら、親の合意のみで決めのは実に危なく、また債務名義もない養育費合意も困ると。合意できてる事案の多くは家裁1回で終了できましょう。

★同時に「親権」ではなく「親務」と言葉を変えるべきだとも。「親の権利ではなく、親の義務を履行する」とし、子の福祉目的だとと感得させやすくなります。


12、この問題、維新の串田弁護士らが熱心にやっているんですね。維新の顧問?橋下弁護士も、共同親権制度の創設に賛成みたい。私、「維新」の基本方針、外交方針など大きく反対する所ですが、このことでは似たような意見になるのでしょう。

 すべては是々非々です。政党会派いわゆる右左とはまずはまず関係のない課題です。広く自由に各議員・論者は考えてほしいです。(この論点のみにて「維新」を支持!なんてしないで欲しいなと思ってます。)

13、以上、いろいろ書きましたが、もとより木村先生に他意はありません。この問題につき、意見が異なるということだけです。
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