2018/8/12

一被害者の心情  カルト・宗教・犯罪

下記は私の返信手紙を匿名化したものです。
送ってきた方に失礼かな、きついかなとは思います。
ですが、色々なことの参考までに、アップします。

         返 送 書 
2018年8月**日
**************** 弁護士 滝 本 太 郎
*******様

前略、
 昨日、故****の霊前への香典と手紙、送金費用など送られてきました。
 当方は、直接、本人らを知るものではないのだが、というご自身の電話での問合せあった折に事務局から申した通り、供花を送るなどできない、手紙であれば機会があれば親御さんにお渡ししておきます、と回答したのですが、上記のものが送られてきました。
 当職は、たしかに、故**を含め12人につき、色々書いている通り麻原の手足であり、麻原の道連れにして麻原を喜ばせたくないことなどから、死刑の執行をしないように求め、活動してきました。
 しかし、彼を寸分たりとも許したものではないし、今の段階で、私は、彼の冥福を祈る気持ちになっていません。香典などを転送する気になどなれません。彼は、マインド・コントロールなどされてきたとはいえ、数々の極悪非道の行為をし、友人の坂本一家を殺した一人であり、私を殺そうとした一人でもあるんです。
 私は、12人につき、死刑が確定した後には、弁護側の証人に出るなどしたというそれまでの経緯から可能かとも思われる人であっても、面会には行きませんでした。(本来国がなすべき調査活動の一員としてであれば面会したでしょうが、それは実現していません。)それは、それ以上に面識を重ねて情を深めてしまうことを自分として避けたいこと、逆に本人らとして、私から「何万カルパも許さないよ」と聞いても、結局はそれなりに許された気持ちになる可能性があり、それは完璧に避けたいからです。
 もちろん、今後、何かの機会に彼の墓前にいけば、そのお母さんのこと、彼の法廷の姿などなど思い出し、涙が出るかもしれないし、今後、私の心情も変わり得る可能性はありますが。
 ご自身は、判決文や傍聴記録などから、事実関係をそれなりに十分に把握されていましょうか。今回、もともとの人格がこうだったというような情報や親御さんらの心情を感じられたのか、とは思いますが、どうぞよくお考え下さい。
 以上の次第で、今、香典などを故**の遺族に転送するなどする気にはとてもなりません。ここに返送いたしますので、どうぞご査収ください。
 なお、私は、麻原につき歌手中島みゆきの「誕生」の歌をプレゼントしたいと証言で述べるなどしてきましたが、それは「生まれてこなければよかったのに、までは言わないよ。」「あなたの命も一つの大切な命だったんだ」という意味に止まり、麻原を一部たりとも許したものでもありません。
 麻原も、**ら12人も、今頃あの世で、坂本らからこっぴどく叱られているのかな、と思ったりします。それにしても若くして殺されたサリンの被害者ら、まして龍彦君のことを思うと、悔しくてなりません。
 残暑の厳しいところです、どうぞご自愛をお願い申し上げます。失礼いたしました。
                      草 々
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2018/8/12  22:31

投稿者:タカ

刑が執行された後も被害者や遺族は勿論、滝本先生のように事件に関わってきた皆様のご心痛の深さは計り知れないと感じます。
オウム関連本などを読み麻原の手足であった12人に同情することは人として普遍的な感情だしあまりに容易ですが、あくまで部外者だからどこか他人事なのかもしれないと思い知らされます。私自身。
確かに彼らはマインドコントロール下にありある意味被害者でもあった。それでも死刑判決が下り執行されたことの意味を今一度受け止めるべきなのかもしれません。

1997年中川智正公判の先生の陳述を思い出します。
「何カルパでも決して許さない、しかし本人が望んでも死刑にはなってほしくない」と強く語ってらっしゃたあの陳述を。

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