2016/9/26

日弁連―死刑廃止をの宣言10.7  カルト・宗教・犯罪

日弁連は10月7日、とうとう死刑廃止を、という宣言か。
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http://news.livedoor.com/article/detail/12061455/
日弁連が「平成32年までに死刑制度の廃止を目指す」とする宣言案を、10月7日に福井市で開かれる「人権擁護大会」に提出することが分かった。これまでも死刑廃止についての社会的議論を呼びかけてきたが、廃止を明確に打ち出すのは初めて。一方、死刑制度の必要性を訴えてきた遺族や弁護士からは反発の声が上がっている。
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 私として、死刑制度は維持すべきだと、という意見だということを、改めてここに記載しておきます。死刑廃止論は、人間の素晴らしさとともにある底知れぬおぞましさを忘れたもの、刑罰の本質として応報の要素を除くことはありえない、論理矛盾している、人間社会の本質に反すると思うから。

 ただ、この宣言を議題とすることは、苦々しく思うけれど、反対はしません。おそらくはその場では圧倒的多数で可決されるのでしょう。 弁護士間では3分の2から8割方、廃止に賛成という意見でしょうから(何度アンケートをしてもそう高くない回答率だが、まあ既にそんなところだと思う)、もはやこの宣言を許容する外ない時期だと思います。強制加入団体内での少数派の思想の自由なり侵害する、と言う声もありそうですが、何事も100%一致しなければならないこととしたら、何の宣言もできないものです。過半数どころか上記の割合に至っていようと思い、もとより法や人権に関係する事柄であることは確かだから、やむなし、と。

 弁護士関係のシンポジウムでは、一度だけパネラーにしてもらえただけだったなあ。ここまで明確に言い、殺人未遂の被害者弁護士と言う珍しい立場(滝本サリン殺人未遂事件)であり、かつオウム法廷などで話してきた立場なのに、その後依頼されないのがケシカランなあ、と感じています。

 廃止論者の中には、文庫本の「死刑の理由」なども読まず、つまり各事件の悲惨さ、ひどさを見ようともせずに言う方を罵倒したり、あるいは無限定に「人は人を殺してはいけない」などと、宗教的な感じで言う人に対して激烈に批判していること、ことに拠るのかなあ。あの本を読むことを人に勧めない一方で、死刑後の遺体写真とか活動のために回していた人もいたなあ。

 廃止論者の中には、ああ「生まれながらに極悪非道の人はいない、生まれながらの犯罪者はいない―だから死刑の廃止を」という言い方は、絶対にやめてほしいと思います。「生まれながらの犯罪者はいない」からこそ、つまり自分の自由選択にて、その煩悩のままに極悪非道の行為をする人もいるからこそ、「死刑」は是認されるのだから。

 死刑存置論をもつ私として最大の悩みは、「死刑執行人の苦悩」そして「冤罪の危険性」です。前者は確かにあるし、後者は死刑確定後の再審無罪が過去4件、また今後とも出てくること確実な日本の司法制度において、その重さには愕然とするものではありますから。飯塚事件などは、死刑が執行されてしまってといるが、えん罪の可能性も相当にあるものですもん。

 それでも、確実に「有実」で「有罪」になっている極悪非道の事件も多いのです。 被害者参加の代理人として「被告人には死刑を」と求めたこともあったなあ。死刑制度については、何度もブログに書いてもいる。どうぞ、ご参考までに。
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%8E%80%8CY%90%A7%93x&inside=1&x=30&y=4

なお、私の麻原法廷での、松本智津夫被告を横においては、尋問と陳述という2回の機会がありました。サイト「カナリヤの詩」のところです。
http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/shiryou24-.htm

●尋問回答は下記の通り。
「30秒、被告人と裁判所にお伝えしたい。先年、熊本に言ったとき、松本智津夫さんのお母さんの入ってる仏壇にお線香を上げさせてもらいました。よく頼んでおきました。それから、貴方は、もう誰の話も何も聞かないつもりかもしれない。でも、私はあきらめてません。逮捕されて後、取調官から滝本はいつでも面会に行くと聞いたと思いますが、あなたは断った。で、その後、私の事件の捜査、取調べも始まり、裁判となった。しかし、今日反対尋問を終わりました。 大分縁のあった者として、会ってみてもいいかなと思ったら連絡をください。面会に行きます。立場上、法廷には出られませんが、面会には行きます。気が向いたら連絡をください。あなたが生まれたことを恨んではいません。あなたのしたことを恨んでいます。中島みゆきの「誕生」という歌をいつかどこかで聞いてください。以上です。(弁護人ーということは、一番最後の部分、生まれてくれてウエルカムということを伝えたいということですか。)中島みゆきの「誕生」という歌の、その詞のとおりです。弁護人からも挙げてくれると有り難いです。」

●意見陳述は、下記の通り。
第1に、松本智津夫被告につき、死刑としていただきたい。 死刑廃止論は、人間の素晴らしさとともにある底知れぬおぞましさを忘れたものであって、人間社会の本質 に反すると思う。
第2に、その他の被告人につき、勿論、極悪非道の行為をしたのですが、死刑にしな いで欲しい。オウム真理教という破壊的カルトの強烈さを考えるとき、死刑は松本智津夫被告1人とするのが適切です。
第3に、オウム真理教すなわちアーレフなどの信者は、この教祖みずからしたことの おぞましさを見つめ、「麻原彰晃」を観想することの罪深さを、どうぞ知って欲しい。
第4に、この裁判の経過の中で、被告人の心を開くことのできなかったことが大変残 念です。それこそが最大の弁護だったはずなのに、被告人ではなく、刑事訴訟法を弁護してきたと思われ、大変残念です。
第5に、被告人の死刑の執行には、どうぞ、刑事訴訟法477条2項に基づき、私を 立ち会わせてください。嘆きながら悲しみながら、しかし当然のこととして死刑に処せられるその場に立ち会わせてください。お願いします。
第6に、最後になりますが、松本智津夫被告において、弁護士でもある私に、もし会う気になったら連絡をください。

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2016/9/30  17:10

投稿者:友北

死刑方法については、いろいろ難しいですね。薬物は注射なり点滴とのことで医師しかできないものとされるし、使われる可能性があるなら薬物を輸出しないという国もあるから、難しいように思います。人によって、致死量はかなり違うものですし、本人として実は楽だとも限らない。
実は、ギロチンが本人にとっては最も痛みが少ない、まさに一瞬・確実。だがまあ、執行する者、見るもの、後の始末のことを考えるともとてもできないのだろうな、と。
時間がかかるものではありますが、私は、マイナス30度の冷凍庫に1日いれさせるというのは、なんて思っています。痛みもなく眠るように確実に亡くなる。

2016/9/27  10:50

投稿者:さば

 あすの会という犯罪被害者団体も死刑の存続求めていますね。あそこの顧問の弁護士の方は、一方的な逆恨みのせいで奥さんを亡くされるという経験をして、初めて遺族の気持ちが分かったということを聞いています。死刑制度の存続は私も望んではいますが、絞首刑ではなく、薬物注射による安楽死という形の方が望ましいと思います。

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