2015/10/30

「領海」と無害通航権  外国・外交

「領海」と無害通航権

下記記事要旨1の通りの、アメリカの南シナ海「航行の自由作戦」、なるほど、と私は思った。
・アメリカが緊張をあおり、日本が今次の「戦争法」が施行されれば、平時から協力することを要請され、
・しかしやがてアメリカが、はしごを外して、自衛隊が正面から、というす恐れは確かにある。

米中は正面から戦う気なぞまったくないから。

だが、今回のアメリカの動き、どうもなあ、批判する根拠は弱いように思うんです。アメリカ上手すぎる、と。だって
・下記の記事要旨2にある通り、9月には、中国艦船がまさにアメリカの争いなき領海を、「無害通航」しているんだもの。
―アメリカの今回のことを批判するのに、このことを知らない人がいる。それはいかんです、と思う。

・そもそも暗礁だったのをいかに人工島にしても島ではないし、もともとの島も多く領土所属には争いがある。つまり中国の「領海」ではない所が多いだろうことも、そのとおり。


**記事要旨1***
アメリカ政府は10月27日、スプラトリー諸島で中国が造成している7か所の人工島のうち、スビ礁で国際法上の領海と同じ範囲の12海里、22キロの中にアメリカ海軍のイージス艦「ラッセン」を派遣し航行させた
国防総省の当局者は、「ラッセン」は先週、マレーシアを出港したあと、数日間にわたって中国海軍の艦艇に追尾されていたこと、中国側は一定の距離を保ち、衝突の危険などはなく12海里の中を航行したと。また、フィリピンとベトナムがそれぞれ領有権を主張する岩礁でも12海里の中に入ったと。
一方で、中国の人工島については領海の基点にならないとして主権は認めないと強調
今後も国際法にのっとって同様の活動を継続する方針
*****

**記事要旨2***
アラスカ沖のアメリカ領海を中国艦隊がパレード。9月3日、北京で抗日戦争勝利70周年軍事パレードがこれまでにない規模−5隻の軍艦で編成された中国海軍艦隊が、初めてアリューシャン列島線を越えてベーリング海へと進出

軍事パレードの開催前には、中国海軍の7隻の艦隊が 対馬海峡を北上して日本海に入り、ウラジオストックを本拠地にするロシア艦隊と大規模な合同演習

中国海軍東海艦隊と南海艦隊の100隻以上の大小艦艇、多数の海軍航空隊と空軍の航空機が東シナ海に繰り出して、実戦さながらの大規模軍事演習 中国海軍はロシアから手に入れたソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦「福州」が「サンバーン」艦対艦ミサイルを実射テスト。ロシア名「モスキート」、元々はソ連がアメリカ空母を撃沈するため、最新バージョンは飛翔速度マッハ3、最大射程距離240キロメートル、極めて強力な艦対艦ミサイル

そして「抗日戦勝利パレード」当日に、それもオバマ大統領がアラスカ州を訪問していた日に、中国艦隊がベーリング海のアリューシャン列島沿岸12海里内のアメリカ領海を“堂々とパレード”

中国当局発表で、5隻とは、ロシアとの合同訓練に参加していた7隻のうちの以下の5隻(残りの2隻は対馬海峡を南下し帰投した)。
・駆逐艦「瀋陽」(識別番号115:北海艦隊所蔵)
・フリゲート「臨沂」(547:北海艦隊所属)
・フリゲート「衡陽」(568:南海艦隊所属)
・輸送揚陸艦「長白山」(989:南海艦隊所属)
・補給艦「太湖」(889:北海艦隊所属)

■国際法的には領海内航行は合法
軍艦といえども他国の領海における「無害通航権」は保証されている。
領海国に対して軍事的脅威を与えるような領海内航行でなければ。
アメリカ軍当局は「アメリカは国際海洋法を最大限尊重する。したがって、中国軍艦のアラスカ沖アメリカ領海内通航は何の問題もないし、アメリカ軍が何らかの反応をすることはない」との公式見解
しかし、
・北京で軍事パレードが開催されていたのと歩調を合わせ
・オバマ大統領がアラスカを訪問していたのとも時を同じく
・習近平国家主席が国賓としてアメリカを訪問する直前
なぜ中国艦隊はアラスカ沖で海軍力を誇示したか
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タグ: 中国 北朝鮮



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