2015/4/22

原発-本2冊と仮処分、裁判官の責任  憲法・社会・官僚・人権

原発ホワイトアウト 2013.9.11 若杉冽著 322ページ 講談社
http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88-%E8%8B%A5%E6%9D%89-%E5%86%BD/dp/4062186179/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1429675048&sr=1-2&keywords=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88

東京ブラックアウト 2014.12.9 若杉冽著 338ページ 講談社
http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88-%E8%8B%A5%E6%9D%89-%E5%86%BD/dp/4062193418/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1429675048&sr=1-1&keywords=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88

これ、以前から読みたかった本、どちらも一晩で一気に読んでしまった。
うーん、評判にたがわず、実に素敵な本です。

たしかに
・後者の本は一部は展開が雑かな、
・放射性物質の恐ろしさをかき切れていないのでは

と思うこともあったが、下記の点などでとても素晴らしい。

1−官僚、電力業界、政治屋のことが実によく描かれ、
2−「原発マネー=毒まんじゅう」のことよく描かれているし
3−現実の新聞記事の、忘れてしまいがちに大切な所が引用され貴重
4−法律解釈のところ、極めて正確です
−内閣法制局のところ、知らない人も多いと思う。自分はオウム被害者救済法の時に、いろいろ経験した弁護士の一人だったけれど、まさに法律は提出される前と、それどころか国会議員の目に正式に触れる前に相当に煮つまってきているものでもある、と。
5−明治時代の勅令のところのこと、少し違うのではとも思うが、まあ緊急事態
6−天皇対応の最後のところのこと、うんうん、その展開とよく理解できます。


2011.3.11は、実に、東日本は居住不可能となってもおかしくなかったんです。
・ただ福島の海寄りに立地していたから多くは太平洋側に出て行ったと。
・免震重要棟がたまたま直前にできていたから対応できた、と。
・福島の浜通りで岬の先とかではないから、道路があって、不十分だが対応できた、と


今、次々と再稼働しようとしている若狭湾、新潟、静岡、愛媛、鹿児島諸々の原発でまた事故があれば、日本はあまりにひどいことになってしまう、と。

原発は、事故あった場合は、火力や水力発電と比較し、
1−(それでも少なくないが)最大数百人、数千人の被害の程度で済むのと訳が違い、数十万人の被害もあり得るのであり、
2−せいぜい数か月で速やかに収束し、後は復興というものではなく、その後長ーーく日本の国土に被害を与え続け、居住できないやたら広い場所を作るものです。
3−そして、日本はこれから先の数十年は、震度6が何度もあり得る大地震の時期です。

それらが、日本でももう証明されてしまった。


今、再稼働差止め仮処分は、
1−2015.4.14、- 関西電力高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)について、福井地裁の樋口英明裁判長において(異動させられてしまったあ)、1つ通ったが(テレビに出た電力会社側弁護士は同期同クラスだなあ)。
2−2015.4.22本日−九州電力川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)について、鹿児島地裁は却下決定をした。
3−1の仮処分とて、同裁判所での5月20日からの異議審、その後の高裁、最高裁もあろうし、分かったものではない。


もはや、「裁判官も加害者になるのかどうか」と自覚すべき、司法部門こそ今、まともに対応すべきです。

なにせ、原発の本質的危険性・経済性の論点なぞ言うまでもなく、

1−原子力規制委員会とて「新基準に適合した」というだけで「安全だ」とはしていないのに
2−免震重要棟やらフィルター付ベントとか、おいおい作るから良いとかとして
3−岬の先とかの原発でまともな避難ができるはずもないのに、良いとかとして
4−そして、被害を受けうる地元なのに、立地自治体ではないから了解不要だとして
再稼働しようとしているのです。

それは余りにおかしいでしょうと。

2



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ