2012/8/20

藤原新也氏らの妄言と、水俣市民らの苦痛  定義・知識人の責任

藤原新也氏らの妄言と、水俣市民らの苦痛

 作家・写真家たる藤原新也氏がまた、教祖麻原彰晃こと松本智津夫の水俣病説云々を言っているのですね。週刊プレイボーイの2012.7.9号。やれやれ。これ上祐との対話であり、上祐も酷く面食らったでしょう。

藤原氏の麻原教祖の水俣病説云々への批判は、既に下記に書いてある。藤原氏を引用しているのが何度も書いている森達也氏の「A3」。どれも無責任だなあ、と思う。
2006.11.29
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20061129/archive
2006.12.27
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20061227/archive
2007.1.2
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20070102/archive
2007.4.26
http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20070426/archive

そしてこの8月17日、水俣市出身という人から、私のブログに書き込みがあった。
http://sky.ap.teacup.com/takitaro/351.html#comment20210
ご本人は、下記の8月15日と16日ブログに、同窓会云々を記載されている方であり、真実、水俣市出身の人なんだろうと思う。
http://d.hatena.ne.jp/masam48/20120815
http://d.hatena.ne.jp/masam48/20120816
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2012/8/17 14:22 投稿者:名無女
水俣出身者です
楽しい同窓会のことをブログに乗せたら、「黄泉の犬」の内容のコメントがありました
で、内容を読んでみたら、水俣市民なら、誰でもが変?と思う内容をさも真実の特ダネみたいに書いてあるんですね、そしてそれを信じている読者がいる!

ショックとともに、怒りがこみ上げてきました
で、ネット検索でここにたどり着きました、ホッとしてます
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水俣市民に、藤原氏や森氏は、苦痛を与えていると言うべきでしょう。
森氏は、先日、石牟礼道子氏に会ったようなことを書いてあったが、その仮説は述べたのだろうか。何も書いてない。

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 このことについては、再掲になるが、詳しくは、「A3」への講談社ノンフィクション賞授与についての、3人の抗議書の「10」に、下記の通り記載している。http://sky.ap.teacup.com/applet/takitaro/20110903/archive
内の
10 松本死刑囚の視力障害につき、水俣病説の無責任すぎる流布
 森氏は、藤原新也著「黄泉の犬」に記載ある松本死刑囚の水俣病による視力障害説を数カ所にわたって引用しているところ(112ページ、363ページ以降)これは少し検討すれば誤りであることが判明するのに、そのまま引用しているのであって極めて重大な問題である。未だ呻吟している方も多い水俣病患者への偏見をも生みかねないからである。1995年以降しばらくの間、松本死刑囚の被差別部落出身説や親の朝鮮半島出身説などまで流布させた者がありそれが未だ一部で言われているが、これと類似して大きく誤解を招くものである。
 ところで、水俣病により視力障害の状況は、次の通りとされている。「水俣病診断総論」(2006年11月医師高岡滋水)による。
「水俣病では、メチル水銀による大脳の視覚野が障害されることによって、これらの視覚障害が現れる。とりわけ視野狭窄に関しては、視野の周辺部分から欠損する求心性視野狭窄が特徴的である。この求心性視野狭窄は、水俣病以外では極めてまれにしか見られない症候であり、八代海沿岸住民にこれが認められる場合は、水俣病と診断して間違いない。視野沈下等についても、水俣病との関係を考えなければならない。視野を調べる方法は、医師が向かい合って調べる対面法と、フェルスター視野計やゴールドマン視野計などの器械を用いる方法がある。視野障害をきたす水俣病以外の疾患で頻度の高いものとして緑内障や網膜色素変性症がある。いずれも放置すると進行することが多く、眼科的に診断が容易であるため、水俣病との鑑別に問題となることは少ないが、緑内障による視野障害は、通常、求心性ではなく不均一な分布を示すことが多い。網膜色素変性症は進行性で失明にいたることも少なくなく、鑑別は容易である。」
  一方、松本死刑囚の視力障害は先天性緑内障または網膜色素変性症と見られている。それは、上記のとおり水俣病による視力障害とは著しく異なって鑑別も容易である。もとより松本死刑囚についてはその他の水俣病、慢性水俣病にかかる症状は一切報告されていない。それにもかかわらず、藤原新也氏は、松本死刑囚の実家を訪れて水俣市が近いことに気がつき(地理を知る者なら行かずとも分かる情報であるが)、またその兄の話を聞いただけで、水俣病である蓋然性があるような記述をしている。
 それを森氏は検討することなく引用し、更にハマグリのエピソードを記載して強調し(410ページ)、松本死刑囚の国家に対する恨み「ルサンチマン」を滔々と述べている。
 しかも、森氏は、「A3」139ぺージにあるとおり、関係者から網膜色素変性症だろうと推測を聞いているのに、このように視力障害についての水俣病説を延々と記述し、無責任に流布しているのである。
 事実を追及しようとするものであるならば、これが水俣病の症状としてあり得るのかを確認すべきこと、実に当然である。森氏は、ノンフィクションとして刊行する者として基本的な「真実に達しようとする姿勢」に欠けていると言うべきではなかろうか。恣意的な引用、信用性のない情報の分析なき引用、単純すぎる取材間違い、他の論者の論を歪曲して記載するような「A3」のどこにノンフィションとして優秀な点が見られるのであろうか。
****************

 
 そう藤原氏は、まったく弱ったものだ。藤原氏は、自分は何でも知っていると言う思いこみか、著名人のようで傲慢さが身についてしまっておられるのか、碌に確かな情報に当たらず、裁判で分かったことも無視して書かれている。

なんとかならないものだろうか。

ネット社会が発展して、直接情報を多く知る人や専門家が情報発信をしている今日、いかに著名人であっても、勝手な思いこみ文章や、偽りまして無責任な言葉なぞ、そのまま維持できるものではなく、謙虚さを維持しなければ真相に近づかず、やがては著者自身が信頼を失うものの筈なのだが。

参考までに、下記は、「黄泉の犬」について読者からメールでの質問があり、それが返事とともに氏のサイトで公開されていたものです。これら記載があって私が批判したりしたものです。
 事実関係での内容が間違いだらけ、つまりオウム真理教の組織や特質、事件経過について陰謀論ぎみた感覚をもったしょもない認識であることは、先の私のブログ内で批判したとおり。馬鹿な文章だと言う外ない。

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2006/11/19(Sun)
 ○○○○さま
  ○○さんは、この宗教がオウム神泉の会からオウム真理教となり、その後、早川紀代秀(ホーリーネーム・ティローパ)が教団に入り、この集団が北朝鮮の息のかかる過激な政治集団となった過程をご存じですか。
 麻原の地位の下にありながら麻原を支配していた早川紀代秀がこの集団が利用できると考えたのは、オウム真理教が世間から叩かれることにより除々に怒りを貯め込んだモンスターと化しつつあったからです。
 まだ弱者の1救済組織に過ぎなかった初期のオウム真理教が叩かれるきっかけは入信者の中に多数、崩壊家庭の家族から逃げ出した者がおり、世間とマスコミはきわめて小市民的な反応(家族から信者を誘拐したという)によって除々にオウム真理教と麻原を追いつめて行きます。彼らは追われるままに日本国中をさまよい、最後に麻原の故郷である熊本に居を構えるのですが、そこでも迫害に会い世間を完全に遮断し、敵にまわすことになります。
 いわゆる私たちが認識しているオウム真理教とその犯罪は麻原とその信者が起こした事件であるとともに、小市民が起こした事件でもあると私は認識しております。つまり小市民も迂遠して殺人を犯しているということ。ジム・ジョーンズ率いる人民寺院の信者たちが起こしたガイアナでの集団自殺もそうですが、世界の宗教集団がカルト化し、攻撃的に変容するか自傷化するかの過程には必ずこの小市民による根拠のない迫害がその芽を作っております。オウム真理教の場合もその例外ではありませんでした。
 私はオウム真理教の残存組織の内情を知らないわけではありません。
 彼らはすでに政治集団として利用されるほどの怒りも体力も財力もありません。
 ただし、その集団の前歴が大きな犯罪が関わっていることにより、過剰な監視と、再びの小市民的迫害がなされるなら、また再びその集団がカルト化するおそれは決して皆無ではありません。その時にこそ神格化される麻原は意味を持つわけです。
 そしていっかいのただの人間をモンスター化させてしまう小市民的な感性が貴方の中にも眠っていることを、残念ながら貴方の文面からも感じざるを得ません。たぶんそれは私の中にも眠っているはずです。
 それがいかに私たち小市民感覚とはかけ離れた集団であろうと、信教の自由を私たちの手によって迫害するのではなく、守ることが敷衍して人々の命を救い、民主主義を守ることだと思っております。
                 藤原新也
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藤原さんは後にブログを閉鎖し、会員制だとか。今年になったか回復している。
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php
で、時に出ている所を改めてみると、実に残念な方なんだと思う。2012.6.7の逮捕された菊地被疑者の関することなどは、井戸端会議で話される無責任会話、2ちゃんねる以下。
 まして「つわり」云々なぞと自分の仮説にしてもよくも他者が見る媒体に書けたものだ。品性まで疑われることです。「現在の写真は−写真家の私から見てもこれはあきらかに別人である。」とも書いてある。目など同じだが写真家なのに分からないと。有田さんの(これは仕方がなかろうが)曖昧な情報をそのまま確実なごとく書いてしまってもいる、困ったものだ。藤原さんの写真は好きなだがなぁ。

 要するに、藤原新也氏や森達也氏は、表現者であるのに無責任に過ぎる、と。ブログを書くだけの表現者よりも時に無責任に過ぎる。
 「表現の自由」は「表現の無責任」を意味するものではないのですがね。
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2012/8/29  9:13

投稿者:友北

KKさん
うーん、このブログのどこかに以前書いたけれど、麻原は説法の中でそのことは一切言っておらず、また知る限り一切、信者にそんなようなことは言っていないんです。
一方、視力障害についてはたびたび説法でいい、被差別部落出身でもないのにそのようなことを言って出身の方を出家者に導くと言う気ないやり方をしていることは、法廷でも証言されています。
それからすると、教祖自身、そのようなことを思っていたとはとても思えない、その可能性はゼロに近い、と考えるしかないと思われます。

また藤原氏によれば、この長兄の話は、教祖になってくれと言われたこともある、などとなんら他の裏付けのないこと、そしてカルト団体を知るならばあり得ないことを言ってもいるとのとこであり、のトップとしてあり得ないことを言っているのであり、信頼するのが間違いだろうと思います。思わせぶりな水俣病云々の長兄発言に幻惑されるのは、とてもドキュメントではない、と。

2012/8/23  3:03

投稿者:kk

長兄も視覚障害だったわけですし、遺伝的な問題なのか、水俣病の問題なのか、2者択一ですよね。

水俣病が障害の原因ではないにせよ、麻原は水俣病による障害だと信じていた可能性は高いでしょう。水俣病が麻原の精神性に少なからぬ影響を与えていたのは間違いないと思います。

事実関係で一刀両断してしまうと、背後にある精神性にまで踏み込めないので、あえて事実を多少ゆがめて実態に合った説明をしていく手法を取ったのではないかとな?やりすぎると捏造ですが許される範囲でしょう。

2012/8/21  17:41

投稿者:名無女

私の思いを真摯に受け止めていただいてありがとうざいます

http://d.hatena.ne.jp/masam48/

2012/8/20  20:29

投稿者:友北

わっ、そうでしたか、失礼いたしました。
急ぎ、本文を訂正しておきます。ありがとうございました。草々−滝本太郎

2012/8/20  19:25

投稿者:倫敦橋

藤原氏の文章は『メール』ではなくて、「黄泉の犬」について読者からメールでの質問があり、それが返事とともに氏のサイトで公開されていたものです。
つまりShinya talk 2012/06/07の読者メールとその返信と同じ形式です。

えーと.... こちらのコメント欄に経緯を投稿してますよ。
http://sky.ap.teacup.com/takitaro/351.html


「黄金の犬」は「藤原新也物語」の中に「オウム真理教物語」が組み込まれている「創作」、または再構成された記憶の物語という印象でした。


ついでですが同時期の藤原氏の日記を保存していたのでコピペ。 略した部分は身辺雑記ぽいものだったと記憶。
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2006/11/30(Thu)
事実を事実として伝えるのみ
(略)
また、最近、この本で触れているオーム真理教事件に関して少々の誤解が一人歩きをしているようなので、ひとこと付けくわえておきたい。
私はこの本で麻原彰晃と水俣病の関連に言及しているが、そのことをもってしてオーム真理教とその元教祖の擁護をするという意識はまったくない。私はただ自分が出会った事実を事実として淡々と書いたまでだ。そのことによって麻原の犯した罪が微塵も変わることはありえない。
マスコミがこの本を取り上げないひとつの理由に国家転覆をもくろみ、無差別な殺人を犯した者を、擁護するかに誤解されかねないものには触れたくないということだろうが、またそのことによって天皇問題と同じようにオーム真理教事件問題に別の角度で触れることが今日では暗黙のタブーとなっている現実を知った思いがある。
(略)

http://londonbridge.blog.shinobi.jp/

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