2008/10/4

夏の飯田線旅行9  飯田線の旅

 天竜峡が寂れたのにはいくつもの理由があるのだろう。その中で一般にいわれている最大の理由は「駐車場問題」である。天竜峡そのものは渓谷だから、大量の大型バスが停まれるような駐車場を設置するスペースがない。その結果、バスで訪れる団体客の引止めに失敗したのだ。現在飯田線中部域のバス団体客の大多数は、近くの昼神温泉に行ってしまう。観光の目玉の天竜舟下りにしても、天竜峡から下流の「ライン下り」よりも上流である「舟下り」(路線で会社が違うのだ)の方がバス団体客が多い。舟くだりは、伊那八幡駅から少し離れた「弁天港」が起点で、天竜峡が終点になる。弁天港は駅から歩いて40分ほど離れていて電車利用だと便が悪いが、大きな駐車場がある。そこにバスで乗りつけた団体観光客は船に乗って川を下り、終点港である天竜峡の手前の時又港で降りてしまう。飯田線で言うと2個離れた駅になるのだが、ここにも河川敷を利用した大きな駐車場があり、弁天港で客を降ろしたバスが陸路を回送されて、乗船客を待ち構えているのだ。そして宿泊地の昼神温泉に移動してしまう。
 ご存知の通り現在の飯田線、特に南部〜中部は本数が極端に少なく不便だ、その上で駐車場がないのでは客は素通りするだろう。川路駅が再開発(埋め立て)されて広大な空き地ができたときに、ここを大駐車場として整備して、飯田線パークアンドライドフリー切符でも設定すれば良いと思ったが、実現しなかった。JRには商売っ気がないし、今更何を言っても仕方ないことだ。

 天竜峡から列車に乗って飯田方面に移動、下山村で降りる。下山村〜伊那上郷間の「電車と競争コース」を取材するのだ。ここに降りるのは久しぶりだ。天気も良くて絶好の競争日和だが、僕らは「競争」ではなく「取材」なので1〜2本やり過ごすからノンビリ歩ける。

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 下山村駅は、飯田市内巡回ループの入り口に当たる無人駅だ。かつては駅前に大きなアパートのような建物、天龍社の社宅があった。天龍社は正式名称を「下伊那生糸販売利用農業協同組合連合会天龍社」と言い、養蚕の会社だったが、養蚕業が斜陽でつぶれたらしい。建物は長く残っていたのだが、結局解体されて更地になった。

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 列車は出て行く僕らは残る。

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 片面のみのホームに開放型(扉がない)の大きな待合室。ここもまた無人駅だ。
今回はここから競争のゴール伊那上郷までのコースを歩いて移動する。

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2008/10/4  10:04

投稿者:宇宙局長

確かに川路駅前に大きな駐車場を作って天竜峡駅とのシャトル便を走らせれば車で訪れる人には便利ですね。駐車券と往復切符と天竜峡温泉入り放題の割安チケットを設定すれば更に効果があったかも知れません。

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