世の中何が面白いといって、エライ奴がコケル事である。「8時だョ! 全員集合!!」で故いかりやの長さんが威張り散らして最後にひどい目に遭うパターンが多用されたが、これが大好きだった。それと似てる事で「一生懸命やってたのに状況が一変する」ってのも笑える。急いでホームに駆け上がり、目の前で電車のドアが閉まったりすると、自分の事なのに意味も無く笑ってしまうものだったりする。
コケルのは偉ければ偉いほど良い、その人間が面子を、対面を、気にする人間であればあるほどその面白みは増す。権威のある者、威厳のある者、別に嫌いだとか恨みが有るわけじゃないのだが、そういう目に遭うと痛快である。そういえば教科書の偉い人の写真には良く落書きしたものだった。宗教的な権威が希薄なわが国においては、やっぱり偉い人と言ったら政治家か企業のトップだろうってのは昨今の事件から判る。ただどうも日本の偉い人ってのは悪役としての凄みに欠けているような気がする。まあそういう国なんだから仕方ないか。
中国は悪役としての条件はかなり揃っている。面子を重視する御国柄だし、政治家もエライ顔をしている。反日教育を行っているという話もあるから十分日本にとって悪役だ。だからデモによる影響で「日本、五輪ボイコット!」とかやって、国際的に恥をかかせてやったら面白いのに・・と思った(これは正論ではない。個人感情だ。)のにやらないらしい。残念。でももっと残念がっているのが、右翼系文化人だったりするみたいだ。そりゃそうだろうな。折角仲間を増やすチャンスだというのに、政治家が少々軟弱路線に転じているのだから。折角二階にあがって騒いでいたら、梯子を外されちゃった感じであろう。
政治家も報道陣も結構面白く盛りあがっていたのに・・多分スポンサーの意向だろう。あんまり盛りあがると活動に支障が出るという事だろう。先の戦争の時とは少々事情が違うんだな。資本主義社会において仕方が無いことだ。でもまあ、国中が一つになると戦争おこしちゃう国家だから、これでいいのかもしれない。

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