「テロとの戦いの手は緩めてはならない」とニュースが。
そんな悲願を根底的に達成しようと思ったら、白人世界が元のヨーロッパに撤収して謝罪する所からしか始らなくなるだろう。
大航海時代と勇壮に語られる時代から彼らが押し出した分の巨大な波は引き取らない限りはその後もずっと玉突き式に津波となってどこかに殺到し続けるしかないからだ。
厳密にはもう一つ中華思想の膨張もある。
往時のキリスト教の世界席捲も一種の中華思想の様なものだろう。
その津波が昔アジアに来た時には日本が堤防になって、その上で決壊して太平洋の波を総て引き取る羽目になって収束した。
アジア諸国では今も「私達の国を産んでくれた日本と言う母はその難産がもとで命を落とした、そのご恩を永劫に忘れてはならない」と語り継いでいるが、中東以西の有色の民の間では「私達には日本が居なかった(生む前に亡くなってしまった)」と嘆じているそうだ。
この人類史の津波(ダイナミズム)は、波を押し出した大きな震源である白人種や中華が世界史に謝罪して(それだけはあり得ない人種二つだが)元の鞘に引き上げてしまうか、
往時の大日本帝国ように堤防になって総て引き取って収束させる奇特な有志でも何度か顕れない事には収束する事は無いと思う。
今回のビンラディン氏の殺害は枝葉の剪定の様なもので拡張主義のダイナミズムの樹そのものは一度も省みられてはいないのだ。
その様にしてこの地上からアイデンティティーを奪われ絶滅を余儀なくされた民も、生物の種も、殆どはそのハンティングゲームの歴史の中の事なのだが、今回の作戦ターゲット名が「ジェロニモ」と言う(これもそのゲームに駆除されたアメリカ先住民の事)のも痛ましい象徴なのじゃないだろうか?

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