となりの町のお嬢さん/吉田拓郎
http://jp.youtube.com/watch?v=jm5xk1GLA9s&feature=related
隣の町と言っても、海沿いや峠を一つ越えて行くような
小学校がとなりの校区と言うとなりなんだけれど、
小学校6年の時、そのとなりの漁港の町の親戚の女の子が、
友達を連れて夏祭りの私の町(漁村?)に遊びにきた。
丁度その時の私は、先日の体育の時間の跳び箱で、
跳び過ぎてスーパーマンみたいに跳び箱をはるか飛び越し、
マットに顔から着陸滑走し、擦りむいてたと言うのか、
やけどのカサブタで顔の中心全部が覆われてた状態でしてね.....
その、親戚の娘の友達と言うのは隣町まで聞こえた才色兼備の
眼の大きな女の子でした。
親戚の娘だって噂に高い娘なんですが、
自分の顔が顔だけにドキンとしたものです。
で、オヤジに、2人を祭りに案内して来いと言われて、
カチンコチンで、その顔で、案内した訳です。
彼女は終始ケラケラ笑っていましたね。
自分の顔の事ではないと分かっていても、恥ずかしい出会いの記憶でした。
翌年にイガグリ坊主になって中学に上がると、
彼女は生徒会長も務める様な、学園の花で、
私はと言うと優秀だった姉、兄に比較されがちな茫洋とした普通の坊主。
絵と国語と音楽以外は、気が向けばぴょんと成績上がるけど、
気が向かなければテンでダメ。
そんな中学生でした。
彼女に取っては、私は面白くて、比較的気楽に何でも話せる友達だった様です。
高校に行ってもそんな感じで余り変わらなかったけれど、
気になり始めたのは、何時も笑顔の彼女が病気がちになってきた事でしたかね。
上京して大学に行くと、彼女も当時新宿にあったBF学院に来ており、
一度彼女の合唱の発表会に花を持って見に行ったりしました。
その夏休みで帰郷する頃、この「となりの町のお嬢さん」が町に流れてた気がします。
彼女とは今に到るまで、尊敬を持ち合って筆で季節の便りや、
俳句を交換するような間柄なんですが、病気や、更年期鬱や、
私等の歳になれば誰も抱えがちな色々の悩みもあるようです。
年に何枚かの便りのやり取りが結構励みのようで
まあ、負けずに頑張って欲しいと....
私は私で歳相応の荷物をしょった毎日ながら
たまにこんな歌を耳にしては彼女を
幼い頃の甘酸っぱさと一緒に思い出したりする訳です。

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