2018年1月に1泊しました。
知本温泉は、知本渓という川沿い4キロほどにわたって宿や日帰り温泉施設が点在し、日本統治時代から温泉街として開発され、
100年くらいの歴史がある台湾でも有数の温泉地です。
台湾鉄路管理局(国鉄)南廻線の知本駅から
4キロほどで温泉街の入口に到達でき、タクシーでは10分かからない時間、200元(約800円)です。
ただし、タクシーはメーター制ではなく乗車前の事前交渉となります。
また、知本駅、台東市街地を結ぶ路線バスが、
1〜2時間に1本程度の割合で
走っていて、
台東や知本行くのに、台北や高雄から時間がかかるということはあるものの、そこまでたどり着けば、そこからの交通の便は悪くありません。
4キロほどあるある温泉街の内、知本駅に近い2キロほどが「外温泉」、その奥2キロほどが「内温泉」とエリアを分けて呼ばれているようです。
駅よりの外温泉には、
大型のホテルが立ち並びます。
堤防は高く、妙にがらんとした感じですが、2009年8月の台風による洪水で大きな被害が出てしまったので、こういう景観になってしまったようです。
宿泊した「新知本飯店」も大きなホテルが並ぶ中に建っています。
入口の唐破風の屋根が、
特徴的です。
しかし、館内に入ると、原住民風の雰囲気に変わります。
ロビーの奥に水着着用の温泉プールがあります。
野趣ある雰囲気ではありますが、
お部屋のお風呂が温泉なので、水着着用では入らなくてもいいということで、入りませんでした。
精緻山景客房(スーペリアダブル)、豪華山景客房(デラックスツイン)、豪華家庭客房(デラックスファミリー)、日式和式客房(和室タイプ)、豪華套房(スイート)と5種類の客室があります。
その中で宿泊したのが、最上級のお部屋である豪華套房(スイート)でした。
ゆったりしたお部屋に、
広々としたお風呂があります。
朝チェックアウト後の清掃中の他のお部屋をのぞくと、
台湾でよくある便器隣接型の浴室でしたので、さすが豪華套房です。
1泊朝食付きの料金は、約1万2千円(一人当たり)ですので、まあいいお値段ではあります。
この広々したお風呂で、
さっぱりした浴感の
知本温泉のお湯を満喫できました。
ただ、内温泉で立ち寄り湯した「雲山湯屋」と比べてしまうと、よくもわるくも特徴がなかったかなという印象です。
宿のすぐそばにある「温泉忠義堂」という日帰り温泉は、
お湯をほめている先人が多いので入り比べてみたほうが良かったのかもしれませんが、今回は入りませんでした。
朝食は地下の食堂で
バイキングでした。
ただ品数や味的には、
宿泊料金を勘案すると、もう一息というところでしょうか。
夕食は、宿から歩いて数分の「大頭目野食館」という原住民料理屋で、
いただきました。
店内はおしゃれな雰囲気でした。
メニューがよくわからないまま頼んだ食事も、
おいしかったです。
そんなに食べるところが見当たらない中で、いいお店でした。
想像していたのと違い、閑散としたイメージが残った
知本温泉の外温泉でした。

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