2018/10/30

「東芝の悲劇」を読んで  短歌

メートル読書会の一環で「東芝の悲劇」という本を読んだ。感想としては、日本を代表すると言えるあの大企業において、こんな粉飾決算がまかり通っていたのかということである。しかも、それが代々の社長など経営トップが主導していたことに大きな衝撃をうけた。

粉飾決算とは赤字であるにも関わらず、子会社を巻き込んだ架空取り引きなどによって、さも黒字であったかのように飾り立てる、つまりは粉飾することである。およそ株式会社ともあろうものが、ましてや歴史も長く規模も大きく、世間的に著名な企業においてあるべきものではない。

しかも、その悪行が10数年にわたり何代もの社長にわたって行われたばかりか、諫言した経理責任者を脅したり更迭していたのだから、極めて悪質と言わざるを得ない。まさに「組織は頭から腐る」を地で行ったものである。

内容的に特に大きな問題は、アメリカの原子力会社であるWH社の買収に競り勝ったその会社が巨額の赤字を出して倒産したものを適正に処理しなかったことであるが、その根はずっと以前に遡るのである。

WH社の不正経理が浮上するかなり前から、パソコン部門や半導体部門の赤字を、子会社を経由した架空取り引きによって黒字に見せるという不正によって、同社のコンプライアンスはとっくに地に落ちていたのである。

言うまでもなく、これらの不正は目先の利益を優先して、やってはならない不正に手を染めたものである。気持ちはわからないではない。しかし、やっていいこととそうでないことをトップが、しかも巨大企業のトップが主体となって行うなど、言語道断である。

とは言うもののこの問題は、何も同社に限ったことではなく、他のどの業界でもどの企業でも起こり得ると感じたことが最大のショックだったかもしれない。
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