2017/6/2

野球を「科学する」  短歌

先日の新聞のスポーツ欄に「2番主砲説に脚光」という記事が出ていた。かつては、主砲と言えば4番バッターと決まっていたのだが、米大リーグでは「強打の2番」が今や主流であるという。日本のプロ野球においても、DeNAや楽天などで、そして日本ハムのあの大谷選手も4月のロッテ戦では2番に起用された。

経験則だけでなく、この背景には「セイバーメトリクス」という野球統計学の考えがあるそうだ。膨大なデータを分析し、最も合理的な戦術を探るのである。「走者を置いた場面で、少しでも多く強打者を打席に立たせよう」というのが基本的な発想だそうである。

1番から順に打つわけだから、打順が一つ下がるごとに打席数は年間で15〜20減る。最も打席が多い1番は走者なしの状態が多いため、長打力のある2番を強打者にした方が得点効率は上がりやすい。従来2番の仕事とされている送りバントは「費用対効果」がいいとは言いがたい。

投手心理から見ても、「立ち上がりに1番を出して2番に強打者がいると、大量失点の危険性が広がるので、面倒くさい」ということなのだそうだ。「下位打線が出塁したとき、気落ちした投手に畳みかけるにも強打の2番は効果的」という見方もあるらしい。

野球にも「科学する」人たちはいるのだ。夏の都市対抗野球ではまだ優勝のない松下電器(現・パナソニック)の野球部だが、かつて「人事を科学する」ために使っていた個性分析ツールを活用して打順検討に加わり、社会人野球選手権での初優勝に貢献した私とすれば、大学野球においても母校に貢献できることがあるのかもしれない。

スポーツも、身体だけでなく頭でもやるものだという考え方を実践するチームのほうが堅実に上位に残れるのかもしれない。
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