2016/11/16

「ザ町工場」に学ばせてもらったこと  短歌

「ザ町工場」を読んで刺激を受けた。著者は、ものづくりの町・大田区の30名くらいの精密加工技術の中小企業の女社長である。創業者である父親が癌のため急逝した後を受けて2代目社長に就いた若き女性の汗と涙の格闘の物語である。大学の工学部卒業後の3年間は大手自動車メーカーに勤務の経験はあったものの、その後は家庭に入って子育てをしていた主婦からの華麗なる転身の物語でもある。

その会社にあって著者は、平均年齢53歳の会社に新しい血を注ぐことを決意し、応募者ゼロで、やっと採用にこぎつけてもすぐに離職してしまうという状況から、離職率ゼロでかつ若手が夢を持ち自信をもつ最強の職人集団を創り上げていくのだから、痛快である。

本の中では、中小企業らしい悩みを抱えながらも、中小企業だからこそ、そのオーナー社長だからこそできる様々な取り組みが紹介されていたので、そのエッセンスをまとめて、私の顧問先の社長に提供した。その一部をここに紹介する。

1.「未経験者」はむしろ優先的に受け入れよ。
(モノづくりの世界は現場日酔って内容もやり方も全く違う。まして中小企業では使える工具や機械は限られるし、過去の経験やノウハウが次に生かせるかどうかはわからないから。)
2.「面接」では、能力よりも人柄(ヒューマンスキル)を重視すべし。
(素直さ、芯の強さ、人懐っこさがあれば人は成長するもの。面接で観るのは、社風に合うか、仲間としてやっていけるかどうかである。)
3.「多能工」の条件を明確化する。
(自社における「多能工」とは、どんな仕事をこなせればよいのか?それはなぜ必要なのか?)
4.毎月1回の「教育会議」で人材を育成する。
(メンバーは社長、工場長、副工場長。社員一人ひとりの状況を確認し、技術レベルを上げるには今何が必要なのかを意見交換する。その検討材料として「人財マップ」(戦力マップ)を作成する。縦軸には20近い機械の名前を、横軸には社員名を書き、その交点には技術レベルを0〜5の6段階で記入する。これを縦軸で集計したらその社員の技術レベルがわかるし、横軸で集計したら会社全体の技術力の分布がよくわかり今後補強すべき分野が見えてくる。)

他にもいくつかあるが、いずれも実践的なのがよい。私の顧問先にも是非とも適用してみたい。

「この国の四季は崩れて二季となり夏の次にはすぐ冬となる」
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