2016/3/21

早世した友を送る  短歌

昨日は山歩きの同好会である「名山会」のメンバー達と六甲山に登ってきた。毎月の例会の一環ではあるが、昨日だけは通常の例会とは違う意味合いがあった。それは、先月51才という年令で急逝したある女性メンバーの追悼の登山であったからである。

前日の雨とは打って代わっての好天のなか阪急の芦屋川駅に集合したメンバーは11人である。歩き出す前に彼女のご冥福を祈って全員で黙祷をする。歩き始めるとあたりはもう春の気配で、今にも桜が咲きそうな陽気である。しばらく行くと軽く汗ばんでくるので、早速上着を脱ぐ。

コースは、風吹岩、ロックガーデン、雨ヶ峠を経て六甲山最高峰に至る標高差900メートルのタフなコースである。山頂では昼食を摂ったが、今回は追悼登山のため担当リーダーの厳命によりビールを飲むメンバーは一人もいない。口々に彼女の思い出話をしながら黙々と弁当をほおばる。

食後は彼女の住んでいた町の方向を向いて整列し、私のハーモニカ伴奏に合わせて全員で「穂高よさらば」と「いつかある日」を斉唱した。そうしたら、歌の途中で雲間から彼女の笑顔が見えたような気がしたのは私だけだろうか。思わず泣きそうになった。

自分より若い人を送るのは辛いものがある。ましてや、共に北アルプスを歩いた人を送るのは何とも言えず辛い。独身の彼女が残した5匹の猫達の食事代の足しにと、彼女が始めた猫愛護団体に寄付をしたことがせめてもの手向けであろうか。改めてご冥福をお祈りしたい。

「山友の早きに逝ける寂しさを山歌に変へ友に届けと」

「早春の好天のもと輩と六甲山に友送るなり」
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