2015/12/3

内田康夫という作家について  短歌

大親友の先輩社長からやり方を教えてもらい、東京の人事関連研究会で数年前から始めたメートル読書会のメンバーから聞いた「浅見光彦」シリーズを読みふけっている。既に20冊くらいになろうか。

その中で感じたのは、内田康夫という作家の非凡な能力である。特に、彼の感情や情念についての感性とその表現力、描写力には並々ならぬものを感じた。

それは、彼が浅見光彦の言動を描写する際の記述にある。つまり彼は、登場人物のセリフを描写する際に、「沈黙」の時間を有効に使っているのである。つまりは、ことばを使わないで人間心理を表現しているのである。

私の経験から言えば、彼が沈黙の意味することや、相手がより深く自己の心理に入り込もうとしている際の沈黙の意味をよく理解していることが明確なのである。

作家というと、とにかく様々なことばを駆使した表現力によって心理や情景を描写することが多いので、私はやや意外に感じた。プロだからそれからいは当たり前と言えばそれまでだが、こういうタイプの作家がいることに目を開かれた。

さらには、相手の深層心理に入って行く時にはイエスかノーかの択一を迫る「クローズドクエスチョン」ではなく、「どんなイメージですか?」や「なぜそう思ったのでしょうか?」など、聞かれた人が自由に思いを巡らせることができる「オープンクエスチョン」を使った会話も展開しているのである。

プロはプロ、やはり侮れないものだと感じた。

「小説の書き手に求むる能力は感情理解と表現力なり」

「その道のプロの能力紐解けばひときは高くひときは深く」
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