2015/9/16

残念無念の利尻登山  短歌

憧れの利尻山に登るため、4月から毎月平均4ヵ所くらいずつ近郊の山や九重山に登り、スポーツジムにも通ってトレーニングを重ねてきた。登山用具は4日前に利尻のペンションに宅配してある。

9月14日、満を持してメンバー5人で伊丹から羽田を経由して稚内空港に着き、稚内港から利尻島の鴛泊港に向かうフェリーの中で私は、ある一大決心を4人に打ち明けた。それは、利尻山登山を取り止め、元々登山はせず利尻島観光を計画していた最年長のフェローと共に観光組に回る、ということであった。

ここにも何度か書いたように、利尻山登山のためにトレーニングを重ねてきたのに、登山用品を宅配で送ってからすぐに左膝に痛みを感じたので、伊丹から稚内までの飛行機の中で登山中止を決意したのである。これまでの人生の中でも挫折と呼べるほどのことには何度か遭遇してきたが、今回の一件は実にこたえた。

しかしながら、膝の痛みを隠して登れるような軟弱な山ではない。麓でさえ高山植物が咲くこの山は、富士山の5合目から上を切り取った山のようだと誰かが言っていたが、まさにそのとおりで、標高の1721mにあと1000mを足してちょうどくらいの厳しい足場と気象の日本最北の山である。しかも標高差1490mを日帰りで登り降りしなければならない。

皮肉なもので、登山の日は見事な快晴となり、登山した3名は山頂からの素晴らしい眺望を楽しんできたらしい。しかしながらメンバーの一人は登りの途中で靴下のかかと部分が擦り切れてしまうアクシデントに見舞われ、靴擦れに悩まされながらの登山になったらしい。そこに、膝に不安を抱えた私が加わっていたとしたら、さらに他のメンバーの足を引っ張っていたことであろう。

残念無念なのは言うまでもないが、そこはそれすぐに気持ちを切り替えて、9歳年上の先輩と2人で観光タクシーをチャーターした利尻島一周の観光を楽しんだ。出発点の鴛泊港に戻った後は、ウニがたっぷりと盛られた定番の「ウニ丼」を食べて満足することにした。

「利尻への登山をやめて食うウニ丼なぜかは知らぬがなほ塩辛く」

「姫沼に姿映せる利尻山 白き雲まで逆さに見へて」

 利尻島北部の「姫沼」からの「逆さ利尻」の姿
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 鴛泊港の人気食堂「さとう」での、名物の『ウニ丼』(3500円)
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