2015/7/7

奈良のいいとこ見つかりました  短歌

昨日の新聞の夕刊に、奈良県のことが取り上げられていた。それは靴下産業のことで、国産の靴下の何と6割は奈良の製品だそうである。これという産業の少ない奈良県にあって日本一の産業があることは全く知らなかった。奈良が日本一なのは県外就業率だけではなかったのである。

全国の生産量1億4000万足のうち8500万足を奈良県が生産しているということである。第2位は兵庫県で、かつては奈良県と並ぶ産地だったそうだが、大手メーカーの撤退などの影響で生産シェアは約2割まで縮小したらしい。関西の2つの県で8割を生産していることになる。

奈良県は農地面積が狭く、降水量不足などから農業生産量が少ない。そのため古くから農家の副業が盛んだったそうだ。土地の性質も米作などには適していないせいか、昔から「スイカの名産地」としても知られているほどである。そういう中で、繊維問屋が集積する大阪府に近く原料糸調達と完製品販売に便利だったことから靴下生産が盛んになったと伝えられている。

もっとも、国内で流通する靴下の9割近くは中国など海外からの輸入品で、国産品は1割強にしか過ぎないらしい。これも日本メーカーの海外への生産移転が急速に進んだ影響のようである。それでも着圧ソックスやスポーツ用など、付加価値を高めた靴下へ力を入れるなど、国内メーカーも必死の努力をしており、外国人旅行者の間では品質の良い日本製靴下への関心が高まっている。

そういえば古墳群で有名な奈良県中西部の広陵町を歩いた時、「タビオ」とかいう靴下メーカーの工場の横を通ったことを思い出した。名前から見て元々は足袋を作るメーカーが靴下メーカーに衣替えし、中でも高級品に特化した生産を続けているということを聞いた。奈良県のメーカーをはじめ日本の靴下メーカーの、特長ある製品作りを通した生き残りを期待したい。

「まほろばの奈良の誇りは歴史的遺産以外に靴下づくりも」

「靴下の隠れ産地と知りてなほ宣伝下手の奈良の土地柄」
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