2015/6/28

「自鍛自恃」ということば  短歌

日経新聞の「私の履歴書」欄は今は理化学研究所の理事長の松本紘氏が書かれている。氏は京都大学の元総長であり、論文騒ぎで辞任した野依良治氏のあとを受けて今年から理化学研究所の理事長に就いた人物である。

先日はそこで「自鍛自恃」ということばが紹介されていた。

自鍛というのは、自らの心と身体を鍛えることである。松本氏はダヴィンチの「老年の欠乏を補うに足るものを青年時代に身につけておくこと」ということばを引用しながら、若い内に勉強しておくことを説いた。

自恃というのは、自らに恃(たの)むべしという意味で、佐藤一斎の「他人に頼る前に自らの内にある自身に恃むのが筋道である」ということばを念頭に、恃みとなる自己を磨くことを要請したものである。

また氏は、理研の理事長に就任後1ヵ月間で全国16ヵ所のセンターのほとんどを回って研究者らの意見を聞いたり、所内の公用語を実質的に英語にしたりするという、上記のような考え方だけでなく行動力も併せ持っている。

リーダー、とりわけ変革期のリーダーには松本氏のような確固とした考え方や理論と共に自ら率先して行動する力も求められているのだろう。

「自らを鍛へ恃(たの)めば行く末は自ずと開け世のためとなる」

「自らを鍛へ恃むは我がことの上に世のため人のためなる」

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