2011/9/9

秋の奈良はオススメできる  短歌

生駒市に転居してきてから間もなく4年になる。この間には、家族の身の上に毎年のように初めてのできごとが起こった。また同時に、生駒や奈良の悪い点やいい点もわかってきた。

悪い点としては、日本で最初に都が置かれた地としてのプライドや思い入れが強すぎて、それにしがみつき過ぎているという点である。これについては以前にもここに書いたので今回は省く。

一方いい点としては、天災が少ないことのほか、豊かな自然と歴史的に貴重な文物が数多く残されていることが挙げられる。地元生駒市にある身近な往馬(いこま)大社は1500年の歴史があるし、奈良市には見どころは数多い。例えば「世界文化遺産」の薬師寺や唐招提寺などがある西の京周辺がその好例であろう。

薬師寺は、約1300年前の白鳳時代に天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気回復祈願のために建立した。薬師寺から北に10分ほどの唐招堤寺は、苦労の末に中国からやってきた鑑真和上が僧の修行のためにと天平宝字3年(759年)に建立したもので、まさに井上靖の『天平の甍』の世界が広がる。

それぞれの寺に残されている塔頭や仏像(国宝「薬師三尊像」やそれを安置する金堂、鮮やかな色彩の西塔、鑑真和上像など)がいいのは言うまでもないが、私はその周辺の風景がさらに好きである。何と言うか、それこそ日本の原風景とでも言えるのどかさやおおらかさが残されているからである。

特にお勧めは春と秋の風景で、この田園風景を眺めながら薬師寺や唐招提寺を巡るのがよい。高い建物はなくけばけばしいネオンサインはもちろんない昔の日本の田舎そのままの風景と雰囲気は何となく落ち着くのである。世の中が進歩しても、こういう風景だけは長く残ってほしいものである。

「大和路は稲穂たわわに頭垂れあかねも低くのぞき見飛行」

「たそがれて茜空なる西の京 巻雲高くすすきのごとし」
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タグ: 奈良  西の京



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