2010/5/26

植物は生きている  短歌

愛犬の朝夕の散歩のうち夕方の分が夜になることがある。昨夜も夜になってしまい懐中電灯を照らしながら歩いていると、昼間はきれいに咲いていたご近所の前庭の花の花弁が閉じているのに気がついた。携帯電話のカメラなので違いが分かりにくいかもしれないが、同じ花を昼間と夕方に撮影してみた。夕方の花は枯れてしぼんでいるのではない、花弁を閉じ始めているのである。

考えてみれば当たり前の話なのだが、花も生き物なのだということを改めて認識した。昼間は活動しているが夜になると、人間や他の大半の動物のように活動を休むのである。頭ではわかっていても、実際にこの目で見たことはなかったので、何か斬新で新鮮な驚きを感じた。また植物も間違いなく生きていて呼吸をしているということがヒシヒシとわかった気がして、何か嬉しい気持ちになった。

生命があるということは、その生命力には個々に差があるのは当然であり、あるものは生命力が強くまたあるものはそれが弱いかも知れない。鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏は樹齢千年と言われておりそれだけでもすごいことなのだが、先日は一旦倒れたのに1ヵ月後にはその幹からまた新しい芽が出てきたそうだ。この点ではものすごい生命力と言える。さすがにご神木と仰がれるだけのことはある。

この大銀杏は特例だとしても、ほかにも屋久島の縄文杉など、千年を超える樹齢の木はあちこちに見られる。それらと比べるべくもないが、人間の存在やその生命力などはあまりにもはかない存在であるように思われる。40年以上前に初めて北アルプスに登った時、その雄大な景観を見て人間とは何てちっぽけな存在かと感じ、日常の小さな悩みなんて忘れ去った時のことが思い出された。小さな植物から大きな人間観、生命観が思い起こされたひと時であった。

「名も知らぬ小さな花も命あるひとつの存在呼吸をしてる」

「世の中を動かしゐるは人間と思ひあがるな木々は見てゐる」

        昼間の花
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        夕方の花
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タグ: 植物 生き物 生命力



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