世代交代の季節がやって来ました。職場や学校、地域の組織では、譲り渡す人や譲り受ける人がいます。年をとると「無駄な抵抗」をしたくなるのが人情ですが、人の場合 どんなに抵抗しても必ず数十年以内に死が訪れ、このことを否定する人はいません。
組織において「無駄な抵抗」はやめてその運命を受け入れ、うまく世代交代を図ることにより、老化現象の弊害を最小限におさえることが可能です。一生懸命であればこそ譲り渡す人には難しさもあり、無駄な抵抗をすればするほど弊害が拡大して、新たな行動を阻害し組織の活力をそいでいきます。
世代交代を如実に見せるのがスポーツの世界で、テニスの全豪オープンで大坂なおみ選手が2度目の優勝を果たしましたが、四大大会23勝のキャリアを誇るセリーナ・ウィリアムズ選手に勝利したこと、3月14日から始まる大相撲春場所では、横綱が進退を掛けてスタートするようです。
世代交代の中小企業では親族に継がせるということがあり、早めに経営者の仕事をシフトしていくことが重要で、親族が難しい場合は社内の優秀な人材に企業を託すことも考えなければなりません。
具体的には、株式譲渡、合併、事業譲渡、株式交換、企業分割などを使って事業を引き継いでいくと思いますが、準備に相当な時間がかかり、早めの準備をしなければなりません。
人の命には限界がありますが、企業の命は引き継ぎにより永遠としたいものです。
写真:シイタケ栽培も世代交代で、今年も新しい原木を用意しました。2021.2.25撮影

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