乳酸発酵による酸味の強い味わいが特徴の「ザワークラウト」は、ドイツにおけるキャベツの漬物で、ドイツ語で「すっぱいキャベツ」と名付けられるようです。ドイツでは保存食として親しまれているようで日本でもファンが多く、私も年中市場へ出回るキャベツを利用し、感謝して食べています。
日本の漬け物といえば、その昔、里人が地元で採れる大根やナスなどの野菜と海辺から取れる藻塩を、愛知県あま市の「萱津神社」へお供えし、ある時、野菜と塩を同時に供えるようになり、瓶にいれたところ野菜が塩漬けになり、偶然にも漬物となったそうです。
日本で唯一漬物を祭る神社が「萱津神社」で、その昔日本武尊がこの地に立ち寄り、村民が漬物を献上したところ、「香の物」と呼ぶようになったとか。
漬物は野菜のうまみと栄養がそのまま凝縮され、特に発酵させた漬物には乳酸菌も含まれており、旬を過ぎた野菜で収穫していない時にも食べられ、栄養補給源として役立ってきました。
漬物には生の野菜よりも優れた健康効果があるといわれ、微生物がつくり出したビタミンB群が豊富にとれることです。便秘予防、腸内環境の改善、高血糖、コレステロール値の上昇を抑制する作用も期待できます。
漬物は生では食べにくい野菜でも味付けして食べやすくしてくれ、善玉菌として体の健康維持に役立つようですが、漬物は塩分の多いものもあるので、食べ過ぎには気をつけましょう。
野菜を、かす漬け、浅漬け、甘酢漬け、みそ漬け、ぬか漬け、からし漬け、しょう油漬けなどとして食べますが、野菜種類や方法で漬け物の名前が付いている場合があり、いずれも日本酒のあて(つまみ)には最適です。・・・きょうは漬け物の日でした。・・・

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