各地で雪の便りを聞く一方で、寒紅梅など開花の便りが届いてもいて、春の足音は着実に近くなっているのです。季節は巡り、冬はいつしか終わり春の訪れは今も昔も変わりありません。
この冬は、寒暖の変化が短く訪れ、寒いと思ったら数日後には暖かくなり、裏庭の木陰に置いてあるシイタケの原木から、小さな頭を出したまま様子を伺っているように見えます。
今年は、やや太めの原木を山から切り出し、1メートルの長さに切って菌の植え付け作業が始まります。昨日も園芸用寒冷紗を張って準備を行いました。
1年という月日の流れは、好むと好まざるとにかかわらず足早に来ます。人の営みは取り巻く環境に大きく左右され、新型コロナという厄介なウイルスに翻弄(ほんろう)された1年でした。
緊急事態宣言などで、移動や外出の自粛に伴って飲食・観光業は大打撃を受け、航空会社などは巨額の赤字を予想し、それでも春は間違いなくやって来ます。
事業主の工夫や努力の及ばないところで、厳しさにさらされることを思うとき、競争原理を維持しつつ、互いに支え合うためのシステムはないものでしょうか。

2