緊急事態宣言が伸びて外出する機会が減ったためか、それとも時代の変化でしょうか、財布の中の現金が減らないのです。コンビニエンスストアやスーパーマーケットへ行ってもカードで用が足りるのですから・・・。
カードの時代とはいえ、ポイントが付くのは現金のみという店もあり、先日も財布の中には1万円札のみ、千数百円の買い物でポイントカードとクレジットカードを出すと「ポイントが付くのは現金のみです」といわれ、夏目漱石を出しました。
2024年の上半期に出回る予定の新1万円札の、肖像に選ばれた実業家・渋沢栄一が主人公のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」が始まりましたが、はたして紙幣1万円の活躍も、昔と比べ随分減ることになるのでは・・・・。
歴史上の人物が主人公ですが、中には豊臣秀吉や坂本龍馬、西郷隆盛など、複数の作品で主人公となった人物もいて、NHKの大河ドラマの人気の高さがうかがえます。
幕末から明治へと続くドラマは、「竜馬がゆく」「新撰組」「篤姫」「龍馬伝」「八重の桜」「西郷どん」「いだてん」そして今回の「晴天・・・」ではないでしょうか、60回のうち、それほど多くはありません。
なじみが深い1万円札といえば聖徳太子の時代です。給料が現金で振り込みになる前のことでしたが、聖徳太子は千円札でも流通していて、社内の1年先輩が親指と人差し指で丸をつくり「割り勘で今晩 どう?聖徳太子 ある?」が度々ありました。現在では、カードを持っていれば紙幣の顔などお出ましにならなくても良く、変れば変わるものです。
諸外国では「ニセ札」が出回ることから、早い時代からカードの普及が進んでいるとか、それに比べ日本ではニセ札対策が徹底して札の信用度が高いと言い、今しばらく1万円札も活躍の場がありそうです。

5