一般家庭や食品スーパー、回転すし店などで見かける「カニかま」ですが、風味・食感・形・色などをカニの身に似せて作られた「かまぼこ」が、1970年(昭和45年)頃に売り出されたときは実に驚きました、うまくできているのと、主な原料はスケソウダラでカニは入ってなかったのです。
アメリカ食品医薬品局(FDA)が認める人工肉を使ったハンバーガー「インポッシブル・バーガー」の販売は拡大し、開発した企業は世界へ売り出そうとしているとか。
豆など植物性のタンパク質から作られた “代用肉” は健康志向の高まりとともに注目を集めていて、2035年までに、獣肉をすべて人工肉に置き換えることを目標としているとか・・・。
世界では人口増加(国連の発表では、世界の人口は約78億人で、2050年には98億人に増加すると予測)や、発展途上国の経済成長などで、食肉などの畜産物の需要増加が見込まれ、食材や水資源が不足するとみられ、新たなタンパク源として“代用肉”や“昆虫食”が注目されているそうです。
“昆虫食”について、高齢者は体の機能低下を抑制するために、食生活の中で十分なタンパク質を摂取することが重要と考えられ、昆虫は高脂肪、高タンパク、ビタミン、食物繊維やミネラルを含んだ高栄養かつ健康的な食材として、近い将来、“昆虫食” が世界の食べ物の危機を救う手段かもしれません。
例えば、鉄分は、牛肉で乾燥重量100g当たり6mgであるのに対し、イナゴ類では8〜20mgもあり、一方、牛肉を1kg生産するには約8kgの飼料が必要ですが、コオロギを1kg増やすのに必要な飼料は2kgでしかないといいます。
イナゴのつくだ煮:写真はインターネットから借用
こうした動物の亡がらを食材に暮す現代も、やがて植物(大豆など)からの代替え品が主流となって食する時代が、直ぐそこに来ている気がします。

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