明治12年(1879年)11月18日に、土木の2文字を分解すると十一と十八になることと、土木学会の前身「工学会」の創立が11月18日で、この日を「土木の日」と定めたようです。
人は長い歴史の中で英知と技術を結集して、水を治め、道を開いて産業活動と国民生活に必要な社会の基盤を整えて、文化を育み、文明を築きあげてきました。
そんな土木に憧れてその道を選び、職業に就いている技術者が多いことは知られていますが、土と木で表わすことからイメージが古く、現代的な職業ではないと誤解されやすいことも事実です。
土木は、道路やトンネル、橋といったものから、海岸や上下水道の配管工事に至るまで、建物以外の建設工事全般のことを意味し、主に、公共工事が多いため、日本の景気にも大きな影響を与えるものもあります。
それだけに、私たちの普段の生活に関係の深い建造物も多く、河川、鉄道、ダム建設、空港建設、土地区画整理など、土木の工事は、それ以外にも、もっとたくさんの種類があります。
大震災以降の復興作業や、首都東京の開発事業といった、インパクトの大きい土木工事も行われ、そういう意味では、土木とは、まさに私たちの生活を支える縁の下の力持ちの職業といえると思います。

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