自宅の庭に2本、畑に3本、田の土手に1本ある梅の木の「夏・剪定(せんてい)」を始めます。樹齢30〜50年で、高さ1メートル部分で直径が20〜30センチはあり、全部剪定が終わると軽トラック2杯分の枝を剪定します。
剪定を行うのは冬と夏で、夏は1年間で1メートル以上伸びた枝は、翌年に実を付けないので枝元から切り落とします。夏・剪定の目的は、樹形を整えて、日当たりや風 通しよく育てることです。樹形を乱すような長い枝も切り落とします。
「梅雨(つゆ)」や「塩梅(あんばい)」などの言葉があるように、古くから日本人の生活に密着し、親しまれてきた梅ですが、美しい花を咲かせ、梅の実も楽しめ、毎年のごとく梅干し、梅酒、梅ジュースなどを作って楽しんでいます。
梅の木は寒さや暑さに強く、日本の各地で栽培しています。剪定した枝をそのまま地面にさしておけば、やがて根が出てきます。品種にかかわらず、庭 植え、鉢 植えのどちらでも育てることができ、日本の気候風土に適した栽培しやすい果樹です。
梅雨明けとともに始まるのが梅 干しの「土用干し」の作業で、3日から5日程度天日にするなど、梅干しを作るには多くの手間暇を必要とします。
梅干しをおにぎりに入れ、日の丸弁当にすると腐りにくいことはよく知られています。梅干しが食中毒の原因になる菌を殺してくれ、クエン酸の働きを活発にし、疲労の原因となる乳酸の蓄積を防ぎます。
クエン酸は、体内のカルシウムの吸収をよくする働きもあり、骨の弱い子供や高齢者のカルシウム 不足にも梅干しが良いと言われています。
さあ!! 雨の降っていない間に、梅の木の夏・剪定作業を始めます。
“蓮の花” 岡崎市・一草庵にて 2020年7月28日撮影

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