大相撲名古屋場所も、きょう12日目を迎え、ケガで昨日から4大関(貴景勝、栃ノ心、豪栄道、高安)が休場という珍しい場所となりました。
初日から10日目の7月16日に、元関脇で西十両11枚目の安美錦関(青森県深浦町出身)が、今場所限りで引退を表明しました。関取最年長の40歳。今場所で史上1位タイ 関取の在位117場所となっていたようです。
右四つの相撲ですが、相手によって立ち合いから一気に押し出す相撲を取り、そうかと思えば足を使った小技もあり、土俵際で粘って“うっちゃり”で逆転するなど、何をするか分からないほどの技の持ち主でした。
金星8個の内、元横綱朝青龍関から4個も奪い、土俵上での厳しい顔と、勝利インタビューでの笑顔がすてきで、その落差をもう見られないのが寂しいものです。
安美錦関は伊勢ヶ浜部屋で、同部屋には元大関・照ノ富士が幕下59枚目まで戻ってきています。昨日までの成績は5勝1敗で今場所も勝ち越しです。残り1日も勝ってほしいものです。
ケガで番付が十両から序の口まで、いったん下がって戻ってきた小結・竜電関(高田川部屋)のこともあり、照ノ富士も早く幕内まで戻ってほしいと思います。
伊勢ヶ浜部屋には、前頭16枚目に照強(てるつよし)関もいて、9勝2敗と勝ち越し、好成績の力士もいます。また、序二段 誉富士は6戦で全勝の力士がいます。
伊勢ヶ浜部屋の力士の粘り、そして強さに多く学ぶところがあります。

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