平和な時代を続けていくためには、戦争体験の伝承は重要です。「平成」の時代も残り1年を切りました。戦争の時代だった「昭和」は文字通り「遠くなりにけり」です。
1970年代のヒット曲「戦争を知らない子供たち」は、平和な時代を続けるための反戦歌ですが、当時はベトナム戦争下(1955年〜1975年)であり、北と南に分かれていたベトナムで起きた内戦ですが、約20年間のうちに大量の死者・行方不明者を出した壮絶な戦争で、曲のタイトルには複雑な思いがしました。
太平洋戦争が終わってから生まれた人々が大多数を占める時代となり、私も戦前に生まれたとは言え当時は幼く、戦争の記憶はありません。事実を知るためには先輩の話や本で知るしかなく、追体験の手だてはありません。
戦争を実体験した人たちから話を聞けば、その凄惨(せいさん)さが確かな記憶として残り、一番の教訓だと思うのですが・・・・遠くなりそうな昭和の時代です。どのような時代だったのか、時代を振り返る企画が報道機関で現れ始めました。
世の中、戦後の時代と比べ、品物はあふれ便利になりました。次の時代はもっと暮らしは便利になりそうですが、それは一方で少子・高齢化は進み、一人でも生きられる時代となりそうで、個人の孤独感や疎外感を一層根深くするのでは・・・・。
一人暮らしは、どんな生活をしていても誰にも注意されることがなく、栄養バランスの取れた食事や野菜を多く取るなど、毎日の積み重ねがとても大切です。最も大きなリスクは、何もかも一人で対処しなければならず、病気にかかった時、看病してくれる人が誰もいません。
普段はそれでも問題ないかもしれませんが、非常時には大きなデメリットになる可能性があります。平和ボケをしないよう、引き締めて暮らさなければ・・・・。
静岡県浜松市北区引佐町 奥山方向寺にて 2017年撮影

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