この1週間で、昼の気温は急に上がってぽかぽか陽気です。冷え込んだ冬のせいか、特にそんな気がしてなりません。
陽の光を受けて、若い芽を出そうとする草木の季節が到来し、4月から一歩を踏み出す新社会人や、新たな職場に赴任する人々が、始まりと出会いで、すがすがしさも相まって不安も交錯していることでしょう。
昨年の新卒就職率は、この20年で最高水準に達する見通しだといい、売り手市場で、バブル期の再来との報道もあり、景気が好調であることを示しています。
初めて就職した人が、3年以内で3割以上が辞めているとの報道もあり、女性が結婚して退職する人数を除けば、その多くは人間の関係が自分にとって都合よくできないまま、退職してしまうという、残念な結果に終わっているようです。
受け入れた企業が本人の状況をよく把握して、気配りや教育がなされるよう努めて欲しいものです。特に若い人については、仕事とのミスマッチ、上司との職業観の違いなどを配慮することが肝要ではないでしょうか。
仕事の始まりは緊張するもの、まして初めての職場では、自分から進んで周囲の人と会話をして欲しいし、その環境を作るのも企業の役目ではないかと思います。
1カ月もすると5月病などという新聞記事が出るほど、仕事は始まりが大切です。第1歩を踏み出すまでの、心構えと受け入れ側の準備はできているのでしょうか。

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