師走の冷え込む夜に、居酒屋の縄のれんを潜って人肌に温められた日本酒の味は格別です。近頃では便利な時代で、電子レンジを用いて温める店もあり、さすがに注文してから出てくるのが早い・・・・。
忘年会や新年会とお酒を飲む機会は多く続きます。職場の仲間とお酒を飲みながら親交を深める「飲みニケーション」が必要と考える人は多く、互いの本音が聞けて、人と人との距離を縮められ、ほどよく酔い、楽しく語り合えれば、そう悪いものでもないと思います。
「若者は酒の付き合いが悪い」といった世のオジサンたちのイメージや、アルコールハラスメントなどへの懸念から、ひと昔前に比べれば数を減らしつつある会社の飲み会ですが、職場や仕事先との「飲みニケーション」は、1980年代生まれの若いビジネスパーソンへしっかり受け継がれているようです。
しかし、お酒が飲めない人はいますし、飲めたとしても「お酒の席が苦手」という人だっています。そういう人たちを無理やり誘っても逆効果で、心を開いてくれるはずはありません。
お酒は嫌いではないのですが「仕事じゃないなら、飲み会には参加したくない」という人もいます。誘う方も「飲んで腹を割って話せば、わかり合える」というスタンスを見直すことも大切です。
上司に気を遣ったり、話題に悩んだりし、気疲れすることも多い会社の飲み会。職場の飲み会が心から楽しめないという人に女性が多いといいます。(約7割)一方、普段話しにくい上司ともいろいろ話ができたり、仕事とは別な一面が見られたりしておもしろいと言う人もいます。(約3割)
互いに相手や飲み会の状況を理解して、参加すれば好印象を残すことができるのも事実です。そんな相手をターゲットにして「飲み助」の隣へ座るのも、愉快な時を過ごすためのコツかもしれません。そして、早々と切り上げることです。

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