昨日は、秋雨前線と重なった21号台風が来るのと、選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられて最初の衆議院選で、結果は自公で261議席以上の「絶対安定多数」に達しました。
過去の衆議院選で、政党間の勢力バランス感覚で投票する人は1割前後位らしいのです。それも、回数を重ねるごとに減る傾向にあるようです。
そうは言っても過去の衆院選では、与党が安定多数を取るだろうという見方が占めていたとき、時の首相が「無党派層は寝ていて欲しい」と口を滑らせたことで、過半数を割ることに追い込まれたのです。
無党派層を侮ってはいけません。決して眠ってはいないのです。無党派層を作ったのは既存政党にも責任があり、無党派層を批判する前に、政治に興味を示すようにすべきでした。
無党派層とは、政治に興味はあるけれど、支持政党を持たない有権者とされてきました。しかし、無党派層に加えて、支持政党はあるけれど、状況により他の政党や候補者を選ぶという人(α)が現れ、増えてきたのです。
無党派層+αが一般的に浮動票といって、政治家にとっては、票読みのできない無秩序でまとまりのない票で、まるで台風の行方のような票数だと思います。有権者から見れば、自分が一票を投じることで政治の流れを変えやすくなったのです。
日本の政治は高齢者の票で決めるという「シルバー民主主義」は錯覚で、
これからの政治の行方を決めるのは、有権者のほぼ半分を占める無党派層で、圧倒的多数派でありながら、ほとんどが棄権する集団なのです。したがって日本の政治は、これから大きく変わる可能性があると思うのです。
いわゆる民主主義が、私たちの手中になったのかもしれません。当然のことでしょうが・・・。

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