職業相談を仕事にしている私は、履歴書を作る場合の相談を受けることがあります。インターネットで調べるとキャリアアドバイザーと名のる人でも理解できない答をしています。
例えば、履歴書は手書きで、職務経歴書はパソコンでというのです。手書きの履歴書は「応募者の人柄を知ることができる」というのですが、本当でしょうか。
手書きは字の上手・下手がありますが、応募者は誰しも真剣に履歴書や職務経歴書と向き合っています。どの様な字が人柄を表すのか理解できないのです。そのことが分かる採用担当者がどれほどいるのでしょうか。
字を書く業務なら別でしょうが、そうでない業務の人が、字が下手だから、あるいは字が人柄を表しているからと、不採用になるとしたら、そんな企業を選ばないようにしなければなりません。
何社も履歴書を手書きで出すのは「まるで罰ゲーム」を受けているようなもの、手書きする暇があるのならパソコンで見やすく、読みやすく仕上げて応募すればよいと思うのです。
履歴書を見る人の立場を考えれば、手書きでない方がキレイで読みやすくなり、2015年3月のTwitterで、元ライブドア社長、ホリエモンこと堀江貴文さんは「手書きはやめて欲しいね」「履歴書が手書きのやつは採用候補に入れない」と書き込んだほどです。
履歴書で大切なことは、『何ができる人か』、『何がしたい人か』を判断できればよく、人柄は面接で判断すべきでしょう。字がうまく書けるかどうかは二の次ではないでしょうか。
もう、「手書き」の時代は終わり、「プリンター・手作り」になったことを指導する側も採用側も意識すべきです。

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