スーパーへ買い物に出かけ、ただ何となく夕食は何にしようかと材料を見ながら考え、レジに到達する頃にレシピが出来上がるという、殆ど思いつきで決まってしまうことはありませんか?
家を出たとき、このスーパーへ来たのは、カレーライスを作って食べることを目的としていなく「ただ何となく買い物をするだけだった」と云うことはありませんか?
人は常に計画的に行動するとは限りません。時には衝動的に動くこともあり、相手や場合によって全く目的とは違った状況で動かされることもあります。
今回の女子高1年生の殺人事件で、遺体をバラバラにしようとした行動は、異常としか云いようがありません。
目的・動機、その時の状況が如何にあったか、行動を解明する必要があり、思春期を持つ家族にとって何が必要で、何が必要でなかったのか、学んでおくべきです。
家庭での対応が旨くいかないとき、その状況から逃れる行動を起こすことがあり、抑圧を忘れるため、自分をあざむくこともあるといいます。
ドイツの精神科医、クレッチマーは動物の擬態に似たものが人間の行動にもみられるといい、ヒステリー患者が病気のフリをするような現象があるといいます。
自己中心的な性格で、積極的な行動力が持ち味ではあるけれど、自分に都合の良い方向に突っ走ってしまい、 対人関係では攻撃的で他人の気持ちを汲み取ることが下手で、デリケートな感覚からは程遠い偏執質タイプではないかと想像します。
加害少女は小学生時、同級生の給食に洗剤などの異物を混入させたことや、小動物を解剖する行動があったとか、「命」を大切にする教育(行動目的)の機会があったはずですが、残念でなりません。

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